ヒロイン [ 桜木 紫乃 ]
内容紹介(「BOOK」データベースより)
1995年3月某日。渋谷駅で毒ガス散布事件が発生。実行犯として指名手配されたのは宗教団体「光の心教団」の幹部男性と、何も知らずに同行させられた23歳の信者岡本啓美。この日から、無実の啓美の長い逃亡劇が始まった。他人を演じ続けて17年、流れついた地で彼女が見つけた本当の“罪”とはいったい何だったのかー。
久しぶりに図書館に行きまして、借りてきました。
久しぶりの桜木さんかな?
色々と過去の事件を思い出させますが、完全なるフィクションです(ですよね?)。
ですが、実在する地名とかも出てきてね。
それが、我が地方の近くだったりすると、おぉ~っとなってしまいますが。
どうしてもね。
この辺は暗い描写に使われやすいです(笑)
ま、そういう所なんだろうなーと思ったりしますけど。
以前読んだ桐野夏生さんの本にも、この辺でてきたよなーと。
そんで、あちらも暗くて寂しい描写だったなーと思い出したりしました。
それにしても。
何か事件があると、憶測が憶測を呼んで、事実とは全く違うことになってしまったりしますよね。
まぁ、面白おかしくするのが、ああいう所でのお決まりみたいなんでしょうけども。
なんだかなー。
てか、あのまことの部屋のバスルームで、まことと啓美がすることは、桐野さんのあの本を参考に、というか、まことが取材した作家さんってのは桐野さんのことなんだろうなーと思って読んでいましたが。
実際にするとなると、大変なんだろうなと。
やらない人生なら、そっちのほうが絶対良いよなと、改めて思いました。
うん。
このお話に『ヒロイン』という題名をつける桜木さん。
秀逸ですね。