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カテゴリ:自然一般
本日の達っちゃんクラブは毎年恒例の素麺流し。
そしてこれは去年から始まったことだが、村のいろんなイベントを一切合切まとめてやっちゃいましょうということで、いろんなブースを集めて遊水フェスタと銘打たれた。その中の一つとして達っちゃんクラブのそうめん流しも開催されたのである。 昨年は当日申し込みで早いもの勝ちという状態であったが、今年は昨年の様々な反省を糧に、事前申し込み&抽選という体制が取られた。 そうめん流しはこの日3回開催。1回に100人で、合計300人を募集。そこに500人の募集があったらしい。川上村の人口2000人に対して、その4割にあたる人間がそうめん食いたいとのろしを上げたことになる。 そうめんを流すのも手作りのそうめん流し台。総延長50m。 自分で作ったわけじゃないが、これ作るのは相当大変ですぞ。 人間がそうめんを食うことが出来る高さの範囲内で、竹のたわみも計算に入れて50m延長に微妙な傾斜を付けなければならないのは、一筋縄でないないのである。 水が流れていない竹はまっすぐでも、いざ水を流すとその重みで竹がたわむからね。 写真を撮り忘れたが、そうめんを食べていただく器も、スタッフが竹を切って削った完全手作りなのである。 そうめんは1回100人分で250把(250わと読む)。 このそうめんを一本につなげたいわゆる総麺長は、ざっと計算したら、15km程度になることが俺の計算で判明している。3回やれば45kmですな。 そうめんのつゆは主催者の達っちゃんの奥様の手作り。2リットルペットボトルで約30本。こんぶ、かつおからきっちり出汁を取ってきっちりうまい。 そうめんを湯がくのは地元のおよそ60年前のコギャル達が汗を流された。 そう、ほとんど手作りで成されたこのそうめん流し、そうめんを食べていただくここまでの過程でもっとも高度な道具といえば、おそらく湯を沸かすとき、プロパンガスに火を付けるために使った100円ライターではないだろうか。 現場でそうめんを流すのは、自分も含めたスタッフ7~8人なのだが、そうめん流すにも実はこつがある。 というのも、この人数で50mに等間隔で分散して流したとしても、参加者に流れ着くそうめんには微妙にむらが出来てしまうのである。 そこで、自分の担当区間の上流下流にくまなく目をやり、箸を片手に上流を眺めた状態で静止している参加者の方を発見するやいなや、その場に移動してすかさずそうめんを流して差し上げるのだ。そうすることで、参加者の顔も素早く笑顔に変わっていただけるのである。 それと今回感動したこと。 こういう事前予約のイベントだと、突如参加できなくなる方もいらっしゃる。 同じドタキャンでも、きっちり連絡をくださる方もいれば、連絡無しという方もいらっしゃる。 今回も連絡無しで会場での受付を未だされていない状態の参加予定者が3回目を流し終える頃に数名いらっしゃった。 もう連絡も無いのならしゃあないやん、と村外から来ているスタッフである俺は思っていた。 ところが、村のスタッフ達は異口同音、「もしかしたら来てもらえるかもしれへんから、待っとこや。」 と、いつ来るかも分からない方のために、そうめんを残し、しばらく待っていたのである。 俺はますます川上村を、そして村の人々を好きになってしまうのである。 300人分のそうめんを流し終えたあと、そうめんで腹一杯になった方々の、「ごちそうさま!」という笑顔が、なんとも気持ちのいい夏の1日なのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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