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2005年08月16日
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最近、日本語が億劫になってきたの。日本語を読むのも書くのも億劫。

言っておくけど、私は書くことが大好きだった。何時でもノートと鉛筆を持ち歩いて、長い飛行機の中だって、混んだ歯医者の待ち合わせだって、彼氏とデートの待ち合わせ中、渋滞だから遅くなるって言われて一時間くらい待つときだって、何か書ければ、楽しくて時間のたつのなんてあっという間だった。
日本語で、詩も一杯書いていたし、小説もどきも書いていた。手紙にいたっては、何枚にも裏と表、びっしりとイラスト入りで、書きまくっていたものだった。日記も毎日記していたし、書くことは大好きだったのに・・・・

最近、日本語が兎に角億劫なんだ。 だから・・・日記の更新もさぼりがちなのかも・・・

まず単語が出てこなくなった。 言いたい単語が出てこない。

それから、前のような切れが感じられない。

日本語はまだ話せるし、使えるけど(当たり前だ)、前みたいに板の上を流れる水のような・・・そういう気の利いた日本語が中々出てこなくなってきている。(だからと言って、英語力がぐーーーんと伸びたって言うわけでもないんですよ)

本を読んで、日本語を忘れないようにしよう・・・と思ってはいるものの、中々ページも進まない現状。

はあ~

そんな中、私はヤフージャパンのオークションで、70年代に出ていたスヌーピーのビンテージの本を出品した。

其れはトアル男性に落札され、何事なく、メールのやり取りが始まり、取引が始まった。

彼のメールによると、夜、何気なくネットを見ていたら、私の本が目に入り、衝動的に欲しくなり、その場でオークションのIDを取得し、オークション初参加という形で、入札、そして落札をしてくれたということだった。

私はそういういきさつを聞かされ、嬉しくなって、手持ちのスヌーピーのビンテージの本を2冊、おまけにプレゼントした。

本って、喜んで読んでもらえる人に渡って、初めて命が吹き込まれる。

彼は、まさにその本に命を吹き込んでくれる人だったから、持っていた本を一緒に同封し、送った。


本が届き、丁寧なお礼のメールを受け取った。

その中に、彼が作家さんだったと言う事実が書かれていた。

彼のホームページのアドレスもあり、其処を見てみると、興味深い作品が沢山連なっていた。

そして、メールの最後に、彼の最新作を送りますと書かれていた。
本をプレゼントする場合いつも、裏表紙にイラストを描くので、どんな絵が良いですか?

と質問があった。

”私のイメージで、何でもいいので描いてください”

と私は答えた。


暫くして、本が届いた。

斬新でトテモ個性的なデザインの表紙。一目で好きになった。

中を開けると、裏表紙に、可愛い花の絵が描かれ、私の名前が其処に添えてあった。

中には一枚のメモ。

”8月中旬にNYの紀伊野国屋書店で、本のレクチャーをします。その時、妖精サンのことを思い出しますね”

と書かれていた。

なんて素敵なプレゼントだろう。

本のタイトルは「ポーの話」

いしいしんじ さんと言う作家さんのお話でした。

億劫になっていた日本語だけど、このお話は、吸い込まれるように読んでいます。感想はまだ書きません。読み終わるまでは・・・・・・


サボっていたから、もう一個書きたいことがあるの。

先週、教えた生徒の中に、東洋人らしき子供が一人いた。

私はいつも授業に入る前、必ず自己紹介をする。

その時、”I AM FROM JAPAN” って言ったら、その子が飛び上がった。他の子も、一緒に飛び上がった。

森の中に入り、色々見たり聞こえたりするものを、教えている間も、彼のことを見ていたが、彼はとても大人しくって、引っ込み思案だということがわかった。1時間半の授業の中、彼に質問をしても、笑ってはいたけれど、口を開くことは一回もなかった。

授業が終わり、別のクラスと合流。

そして、アニマルショーが始まる。 其処では、蛇や亀などを、子供に見せ、自然界において蛇や、一般に怖がられている動物の大切な存在を教えてたり、周りにいる動物を守っていこうという精神やら、色々を込めて教えていく。

合流したクラスの中に、もう一人の東洋人の子供がいた。

私を見るなり、”日本人ですか?”と日本語で聞いてきた。

”そうよ。”

と言った途端、嬉しそうな満面の笑顔になり、私にハグをした。(抱いてくれた)

其処にいた、引率の先生が

”彼女達は(私の受け持った男の子と二人のこと)、まだ英語が分からないので、カナリのストレスのアル生活をしている。日本語の分かる人がいて、嬉しいに違いない”(変な訳ですね。すみません)

と言った。

聞けば、彼らは姉弟で、去年、日本の大阪からアメリカに両親の仕事でわたってきたという。

英語は、まだ話せないし、聞き取れないらしく、私に訳してくれと頼んできた。

”おねえちゃんは、どうしてそんなに英語が上手なの?”

”私は、発音も出来ないタンゴが一杯あるよ。お姉ちゃんはどうやって練習したの?”

と涙の出るような質問を、私に浴びせた。

彼女達の、引っ込み思案になってしまっている理由は、語学だったんだ。

話せない、発音できないって言う気持ちがあって、中々、輪に入っていけないのかな・・・と思ったら、涙が出そうだった。

都会と違い、日本人が回りにいるわけでもなく、彼女達、姉弟は、アメリカ人の中で、頑張って生きている。

”来年になったら、私の英語なんか越えてるよ。
頑張ってね”

そういう私を、不思議そうに見上げていた子供達だった。

”ランチはおねえちゃんの横で食べる”

って手をつないでくれた二人の子供だったけど、

私は次の仕事があり、ランチタイムが取れなくて、その場でサヨウナラだった。



*旦那を見て、”あの人、お姉ちゃんのお父さん?”
って聞いてきたときには、笑いました。

旦那さんだよ~!ッて言ったら、きょとんとしていた。私はもう、お姉ちゃんって呼ばれる年は越えてるのに、そんな風に言ってくれる子供って、可愛いワー。。。はっはは。

語学は奥が深い。

生活をしていれば、取得できると思われがちだけど、、でもそのための努力は必ず必要になる。

子供だからって、簡単にネイティブみたいに話せるようになるんだって思っていたけれど、それも、時間が必要なんだな・・・・・って

今回、頑張る姉弟の姿を見て、 私も頑張らないとな・・・・強くならなきゃな・・・・って

教えてもらいました。

さてー明日も頑張るぞ。










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最終更新日  2005年08月16日 14時33分36秒
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