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冷蔵庫を開けるとケーキが入ってあった。
スポンジの上にムースが乗ってあって、イチゴが飾られている、ショートケーキがサランラップにくるまれて 一つ入ってあった。 傍に母親がいた。 「これ食ってええの?」 と尋ねると。 「あっ!食べようと思ってたけど、ええわ。食べ」 という。 いつもなら 「食べたらええよ」 と快く子供に物を食べ与える母親が 珍しく、自分が食べようとしてたと言う。 「じゃあ、食べたら」 「いいよ、食べ」 少し、変な違和感を感じながらも、ペロリと ケーキを食った。 みんなが寝しずまり、トイレのために リビングに立ち寄った。 テレビの上に何処かのショップからダイレクトメールが 置かれていた。 ハッピバースデイと書かれた文字。 2月23日の日付。 あっ! しまった! 明日は母親の誕生日だった……。 あのケーキは母親がこっそり自分の誕生日を祝うケーキ だった。 しまった、しまった。 明日こっそりケーキを買って冷蔵庫にでも入れておこう。 いや、たぶんしない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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