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昔の歌謡曲のタイトルのようですが、
僕の彼女の涙の話。 付き合いだして半年ほどたったとき、飯を食ったあと突然 泣き出したことがあった。 何かしたかと聞いてみると仕事がつらいと言う。 そうか、と親身に仕事のグチを聞いてやっていた。 それから、たびたび泣くことがある。 それほど仕事がつらいのかと、心配になった。 しかし、あまりに泣くので、少し我慢しろと注意したら また泣いた。 優しくないのか僕はと冷たい自分を少し反省もする。 とある日、二人ホテルに泊まってビデオを見た。 「クイール」を見た。盲導犬の話の映画で、泣かすタイプの映画。 彼女は興味がないと風呂に入った。 僕はあまり涙を見せるタイプではない。 もちろん、この映画をみて、涙などでない。感動は多少する。 映画のクライマックスが近づこうとしたころ、彼女が風呂から あがってきて、映画を見た。 登場人物の葬式のシーンだった。 彼女、号泣。 なぜ? 意味がわからない。 映画とは見る人に感情移入させるためアノ手この手を使い クライマックスにカタルシスをもってくるように出来ている。 彼女は感情移入もへったくれもない、見たそのシーンだけで 悲しいと泣いている。 映画を造った人が泣いてるよ。 そのとき思った、うちの彼女は大したとこが無くても泣く。 涙に真実性は無い。断定した。 これから泣いても心配しないことにした。 「嘘の涙」じゃないよ、彼女は言う。「嘘」ではないと僕も思う だが、涙の重み、価値が違う。彼女のは汗と一緒。 よく泣くので僕は彼女を子供と判断して、子供は酒を飲むなと注意することにした。 そういえば僕の話でもよく笑っている。 あんまり彼女の感情を信じないようにしよう。 よく泣いて、よく笑って。 楽しい人生なんだろうなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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