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折れていた歯がやっと入った。
前歯がないと不便なようで、そんなに不便ではなかった。 食べものは奥歯で噛めるからだ。 人間の体は良く出来ていて、慣れる。 その体に合わして、適応することにおどろいた。 しいて言えば、メン類を食べるときに噛み切れないメンに不自由を感じるときぐらいだろうか。 あと女の乳首を噛めないくらいか。 今前歯が入って、以前はどうやってものを噛み切っていたのか 忘れて困ってしまう。 僕の行く歯医者は、60歳ぐらいの男の先生とその奥さんが助手。 その他数人の若い女の人がいる。 僕が歯医者に行く時間帯が六時ごろ。 治療はリクライニング搭載の診察イスにすわるのだが、 ちょうど、先生のおなかのあたりに僕の耳がいく。 いつも、先生はグルグルーと腹を鳴らしている。 たまに、助手の奥さんもグルグルーと腹を鳴らし、 「メシぐらいきっちり食えよ」と不安になった。 時に僕の顔の上で、痴話喧嘩をはじめるときもあり、 常に不安を持ちながら、歯医者に行っていた。 そんな歯医者ともあと数回。 やっと、終わる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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