祈りと幸福と文学と

　今年は久しぶりに、うちの梅の実がよく成りました。

　午前中、義母を病院に連れて行き、奥さんやマヒワの洗濯物をクリーニングに出し、自動車税を払って、義母が植えたがっていた野菜の苗を買い、古紙をまとめて、とバタバタ働いて、
　平日の疲れがとれない内からさらにどっと疲れてしまったもず。
　黙っていればよかったんだけど、でもまあ、ちょっと教えてあげておこうかなと、義母に親切心を抱いたのが失敗のもと。

「今年は梅がよく実ってますよ」

　そのとたん、90歳になる義母の目が、キラーンと光った。

「あ、いや、でもうちでは、梅干しもたくさんあるし、梅酒を作っても誰も飲まないし、梅シロップも梅ジュースも、梅ジャムも、結局誰も食べないで毎年腐らせるだけだし･･･」

　言い訳する僕の言葉なんか耳に入りません。期待にキラキラする義母の目。

　･･･わかりました。収穫してきます。

　肩を落とすもず。

　脚立をもって、仕方なく梅の実を取りに行きました。これがまあ、とってもとってもキリがないほど実ってました。マヒワでもいれば一緒に収穫を楽しむところですが、マヒワは部活だし、奥さんは疲れきってダウンしているし、1人で枝によじ上って実をとったって、楽しくもなんともありゃしない。




　でも収穫物は神さまのギフト。有り難く感謝の祈りを捧げました。




　さて。ベトナムの声放送局からベリカード（受信確認証）が届きました。


　なぜかさかさまの消印。



　昔のベトナムの声放送局のベリカードは普通に絵はがき風でしたが、今はこんな降りたたみになってるんですね。面白い。



　ホイアンというのは、その昔（１７世紀頃？）に栄えたベトナム中部の古い港町で、昔の面影をそのまま留めていることから、ベトナム国内で2番目に、ユネスコから文化遺産として認められているのだとか。

　外国からのベリカード自体が、もう数十年ぶり。感謝でした。


#梅　#ベトナムの声放送局　#ベリカード　#BCL　#ホイアン