|
カテゴリ:詩集「ナーハム」
レウ、リット、リット 白いページに レウ、リット、リット 霜がふる レウ、リット、リット 殻を抜け出して夜空を食べた レウ、リット、リット 星をかぞえて レウ、リット、リット リズム刻んだ レウ、リット、リット きのうの月が朝を誘うまで 冬の鳥がうたっている、さびしい杭の上で 「昔、僕はここにいました」 貝殻のうた レウ、リット、リット 潮のささやき レウ、リット、リット 胸を焦がした レウ、リット、リット 情熱の火 冷たい針の痛み ともし火に手をかざすような にがい悔いのかたち 寄せる波が消し去った、貝殻のうた そこに 生きていたのは僕 おぼえていなくても 「昔、僕はここにいました」 ここに この海に お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[詩集「ナーハム」] カテゴリの最新記事
|