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カテゴリ:句集「結んでひらくよ」
11月自選句@もずの句もずく
風花の旅や白嶺を越えてゆく 冬のビルおまえは犬だと言ってみろ 山清くオレいかがわしい枯れ野かな 桃や寿司はブルースであるか燻り炭 ため息はスカンジナビア寒鴉 とうめいな水のうまれかわり 白鳥 シリウスがきらめいて自慰のにがさ やわらかく吐息かみあい舟の雪 ふしだらな冬の林檎にくちづける 花をなぞる指のいたずら冬囲い べったら市おとといきやがれ主に栄光 老いた父を棄てる娘あり鉢叩き 親なし犬に有罪判決霜の月 しらなくていいことばかりの時雨ふる 父の墓に雪しずかなりしずかなり <補句> ありのままのオレでいいわけがない、石榴 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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