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プリアンプの変更について前回のC2810ショックで一度は諦めていましたが、懲りずにもう一回トライしてみることにしました。
C10.2のポテンシャルが思いの外高かったので、それを超える物、自分自身が納得出来るものを探すには、金額も高額にシフトしなければならず、機種のチョイスには多いに苦労させられました。 雑誌やサイト上でイメージを浮かべ、ある程度ターゲットを決めてから地元のショップに行きましたが、当然都合よく見たい聴きたい機器がある訳もなく、いきなり複数台の自宅試聴を頼むのも気が引けたので、ダイナ5555にも足を運んで見て回った訳です。 ダイナでは今旬の機器ならば置いてあるだろうという考えは、メーカーの構成の関係で少々外れましたが、一目惚れしたプリとターゲットの1台を見ること聴く事が出来ました。 それで地元に頼んでおいた機種とダイナへ頼んだ物との今までにない、大掛かりな複数台の自宅試聴となったのです。 まずは実物を見て感触が良かったら、次に自宅試聴を行う段取りで行くことにしていました。 前書きが長くなりましたが、試聴した機種はマークレビンソンNo326S、パスラボX0.2、ハルクロdm10、ラックスC1000fの4台です。 時系列は前後しますが、1台ずつ紹介していきます。 まず最初はハルクロdm10です。 私の候補はdm8ですがdm10が送られてきました。 この型番の差が後で述べますが大きな違いがあったのです。 ダイナでそのプロポーションを見て文字通り一目惚れしたプリです。 自宅のラックに置いても様になっています。 さすが海外製です。梱包はダンボールではありません。 ジュラルミンケースに収まって登場です。 キンバーケーブルも立派なアタッシュケースでしたが、正直ここにコストを掛けられてもユーザー側としては困惑してしまいます。 ジュラルミンケースだけでも数万円はするのではないでしょうか。 必要な時は輸送時だけ、それ以外は倉庫に保管では・・・ 輸送時が重々大切なのは分かりますが。 ダイナで感じたのは見た目ファーストインプレッションが大切だということです。 勿論、音が第一ですが、ずっと付き合う機器で四六時中目に留まる存在なので、ラックへの収まり具合はとても重要視しています。 予想通り違和感無く収まっています。 奥行きは特徴になっている左右の冷却用フィンが張り出していますが、端子部分は浅く太いケーブルでも奥の壁との干渉もなく接続することができます。 RCA3系統、XLR3系統ですが、リモコンに設定できるのはその内の5系統となります。 後々の試聴でも同じですが、ハイエンドではXLRが基本でRCA端子数は少ないのが当たり前のようです。 肝心の音はラックスともアキュフェーズとも違う最も(これは全試聴した機種を含め)ニュートラルと言える音だと思います。 プリ以降はアキュフェーズ+ラックスですが、アキュフェーズやラックスの音も打ち消す程の極々自然な音へ変化しました。 それから比べればC10・2はかなり特徴がある音なのだと改めて感じます。 やはりプリは音質、響きを支配する重要なファクターです。 プリ以下は全く同じでも響きが異なり、ニュートラルといういい気味で自然、悪く言えば特徴のない音に変わります。 今回の試聴で返却までの期間にかなりの猶予があったので、数日間dm10で過ごすことができました。 全試聴の中で一番長い時間を掛けられましたが、結果的にはもっとインパクトのあるラックスの色気が無償に恋しくなってしまい、残念ながら候補から外すことになりました。 癖のないことがハルクロの癖なのかもしれません。 長時間聴いていて思ったことですが、その間中、全く聴き疲れもせず、音が部屋にシステムにそして自分の耳に浸透していく様はさすが世界のハイエンドと呼ばれる機器の実力を見た思いです。 パワーもハルクロにしたらどうなるかと興味がありますが、さすがにそれは予算オーバーなので想像だけにしておきます。 自宅試聴で分かったことは音だけではありません。 その使い勝手です。 長所はXLRとRCAでは元々の音量に差がありますが、リモコンで瞬時に切り替えてもXLRとRCAとで音量に差が出ないということです。 それはボリューム位置を各端子ごとにメモリーしているので、内部で直前の端子と同様になるように調整してくれているためです。 後々この調整は物凄く有り難い配慮だと知りました。 今まではリモコンを使用していなかったので端子を切り替える時には、一度ボリュームを絞ることを癖にしていたので気づかない事柄でした。 これはハイエンドならば当然かもしれませんがS/Nも優れています。 本体も殆ど熱くなりません。 左右の冷却効果かもしれませんが、これならラック内部に押し込んでも問題ないと思います。 短所と思える点もあります。 最小ボリューム位置でも音量がかなり大きいのです。 それとステップ数が少ないので1摘みの移動でも音量差が大きく出ます。 音量をそれ程意識しない環境ならばまったく問題ない話ですが。 dm10本体のツマミ類はリモコンを主にしているからかもしれませんが、スカスカで動かす感触がよくありません。 dm10ではなくdm8ならば問題ない点もあります。 リモコンの受光部の位置です。 dm10はヘッドフォンとフォノイコライザーを内蔵している豪華なタイプなので、リモコンの受光部が本体に向かって左端に付いています。 私のようにラックも左側にあり、ラックと距離があると冷却フィンが邪魔になり、ソファーに座った状態ではリモコンが作動しない場合があります。 dm8ならば受光部がほぼ本体中央にあるので、私と同様な設置環境でも冷却フィンは影にならないので問題はありません。 後、試聴機の固有のものかもしれませんが、XLRの端子部分の調子がよくありませんでした。 銀単線の硬いケーブルを使用していることもあったと思いますが、ブラグを本体に正確に平行に抜き差ししないとケーブルが抜けなくなるという冷や汗物の出来事がありました。 いろいろと書きましたが、あの和めて安心できる音は一聴の価値が大いにあると思います。 一度ハルクロのペアで聴きたいものです。 試聴中ずっと眺めていましたがスタイルはどのモデルとも違う美しさがあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Sep 28, 2007 04:59:45 AM
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