カテゴリ:学研ラジオ・アンプ
珍国際本部長から
実質的な梅雨入りゆえに、塗装班長が塗装を出来ないから、次の「還暦7号のレストア」開始まで暇であろうが。 「小人閑居して不善を為す」と言うではないか。ボサッとしとらんで、学研のバリオメーター式ラジオでスピーカーが鳴るように改造でもしてみろ と命じられたラジオ配線係長、「まーた、無理難題を!」とブツブツ言いながらも学研のバリオメーター式ラジオの改造に取り掛かったのこと。 苦節十年、ラジオ配線係長は、やっと学研のバリオメーター式ラジオでスピーカーを鳴らす方法に結論が出たアル(ウソつけってんだい!ラジオを買ってから未だ1週間経たないぞ!) ラジオ配線係長は、その前に学研のバリオメーター式ラジオの本に書いてあった感度を落とす為の改造法を実行したアル。 確かに本に書いてある通り、電界強度が強い局を受信するとピーと発振してしまうのこと。 本には「上級者編・その1」として、フィラメントに掛ける電圧を2KΩの抵抗を2本使って分圧する方法が出ていたアル。しかし、それでは電池の消耗が早くなると思われるので「上級者編・その2」を試したのこと。 「上級者編・その2」はオリジナルでは第三グリッドに低周波増幅させていたものを、プレートから遠い第一グリッドにさせることで、増幅率を下げる方法アル。 ラジオ配線係長が実行してみたところ、余りにも増幅率が小さくなり過ぎ、蚊の鳴くような音でしか聞こえなくなったアル。これではレフレックス回路の意味がないのこと。 最終的にラジオ配線係長が満足したのは、学研のバリオメーター式ラジオに3S4という出力管を使って、出力段を増設してスピーカーを鳴らす方法アル。 完成した出力段付き学研のバリオメーター式ラジオを前から見たところアル。本体に2本の真空管が見えるのこと。 本体の左に在るのは、35ミリ・フィルムのケースに仕込んだスピーカーのこと。これで夜になると五月蠅い位にガンガン聞こえるアル。 後から見たところアル。 な、な、な、なんと、ラジオ配線係長は真空管のピン・ストレートナーに3S4を挿し、ピンに線を直づけするという恐ろしい事をしたのこと。 これなら真空管ソケットの穴開けも不要アルし、オリジナルのイメージを損なわないアル。 3S4に配線を直に半田付けした部分。ピン・ストレートナーを内側から削ってピンの頭が出るようにしてから半田付けしたアル。 但しMT管のピンは鉄で出来ているようで、半田は付きにくいアル。半田付けというよりは、ピンを半田付けした線できつく挟むようなイメージアル。 取り敢えずくっついたら瞬間接着剤で固める事も考えられるアルが、3S4が切れたり、エミ減になった時の交換が大変アルから、取り敢えず、半田付けだけに留めたアル。 なお、この改造は、本体や真空管を壊す確率がかなり高いので、自己責任において真似するヨロシ。 良い子や、良い元・ラジオ少年は決して真似をしてはいけません。 35ミリ・フィルムのケースの蓋に直径2センチ厚さ5ミリ位のスピーカーを載せ、さらに10kΩ:8Ωの出力トランスを載せて、それぞれを瞬間接着剤で接着したアル。 後はこれをケースに入れ、ケースの後から配線を出せば密閉型スピーカーの出来上がりアル。 35ミリ・フィルムのケースは学研のバリオメーター式ラジオのスイッチ兼単二電池ボックスと殆ど同じ太さアルから、その上にスピーカーを載せる事も考えられるアル。 スピカー・ボックスを横から見たところ。ラジオ配線係長は、このケースも本体と同じ色に塗ろうか、それとも「電池式還暦1号ラジオ」として真っ赤に塗るかを相談中アル。 改造に掛かった費用は3S4が700円、出力トランスが300円、スピーカーが200円で合計1,200円くらいアル。 改造は至って簡単アル。 1.スピーカーに出力トランスを配線し、入力側に0.01μFのコンデンサーを並列に半田付けし、2本の線を配線しておく 2.イヤホン用のプラス側端子と3S4の3番ピンを結ぶ 3.アースラインの何処かと3S4の5番ピンを結ぶ 4.1A2の7番ピンと3S4の1番と7番ピンを結ぶ 5.1A2の3番ピンと3S4の4番ピンを結ぶ 5.さらに1A2の3番ピンとスピーカーの片側を結ぶ 6.1A2の2番ピンとスピーカーの残りの方を結ぶ たった、これだけで学研のバリオメーター式ラジオでスピーカーを鳴らせるのこと。 なお、上の写真で「×」を書いてある線は、試行錯誤中にパターンを切り取った部分を、再度繋いでいる線なので、無視するヨロシ。 よくも、こんなに短い期間で、スピーカーを鳴らせましたね! さすがラジオ配線係長! 見直しましたよ、オホッホッホ タダのアルツハイマーとアル中ハイマーのボケ老人と思っておったが、さすがよのう・・・ ダンナ、あのラジオを売ったら御殿が建ちますぜ そうよのう、しかし、お主もワルよのう、フッフッフ 思いの外、簡単に素早く完成したラジオ配線係長と、梅雨で塗装が出来ずにイライラしている塗装班長は 「何でもいい、呑も呑も!」 と、いつもの焼鳥屋に行ったのこと。さぞかし、今夜の酒は美味いだろうのこと。 さっそくスピーカーが鳴る学研のバリオメーター式真空管ラジオを手にした珍国際本部長は大喜びで 今夜は、これでNHKのラジオ深夜便を聴くのが楽しみじゃ。誰ぞ、酒を持てい! と焼酎をあおり始めたアル。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月10日 06時55分13秒
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