宮城県のおへそから

ＥＣナビの懸賞で当たり、昨日、夫と映画の試写会に行ってきました。
夫と映画デートをするのは、付き合いたての頃の1年8ヶ月ぶり。
車の中でマックポークを頬張りながら出かけました。

映画は「夕凪の街　桜の国」です。
この映画は２部構成になっていて、最初は「夕凪の街」。
広島原爆投下から13年後の広島が舞台で、一人の被爆者の女性が主人公です。原爆に生き残った罪悪感の為、自分の幸せに飛び込んでいけない女性を描いています。
次に「桜の国」。
平成19年の夏の東京が舞台で、定年退職した男性と一緒に暮らす娘が居て、定年後の父親の行動がおかしい為、尾行をしたところ、広島にたどり着きます。そこから物語が始まります。

ちなみにこの定年退職した男性は「夕凪の街」の主人公の弟です。
「夕凪の街」は昭和33年を舞台にしているだけあって、凄く懐かしい昭和の雰囲気がありました。
女湯の描写があるのですが、そこに出てくる女性の裸が、今時の体型ではなく、当時の体型っぽい所がとても細かい所まで描写をしていると思います。
また、ファッションも建物の雰囲気も50年近く前なのに、新鮮な感じがしました。
恋のお話があり、切なくてとても良いお話です。

「桜の国」は「夕凪の街」の主人公とは正反対の女性が主人公です。
父親を尾行し、広島を回っているうちに、家族や自分のルーツを見つめ、祖母と母の死のトラウマを背負いながら、それを受け入れていきます。
観ている方も「命が繋がれて自分がここに存在する」と言う事を考えさせられました。

二部構成と言っても、二つはバラバラなお話しではなく、繋がっていきます。
試写会の舞台挨拶の際、佐々部監督が「このお話は戦争を描いた物ではなく、家族をテーマにしておるので、戦争ばかりを見ないで欲しい」とおっしゃっていました。
なので、夫も私もそのつもりで映画を観ていました。

映画が終わった時の夫婦の会話
夫：「ええ映画じゃったのう。」
私：「泣いたか？」
夫：「泣かない」
私：「冷酷人間！」
夫：「でもウルウル来た。」
私：「そうか、前のおばちゃん、鼻ぐずぐずだったね。私は人が沢山居たので、我慢していたけれどね。」
夫：「冷たい奴。」
私：「私もウルウル来てたぞ。打越(役名)さんの言葉と七波(役名)の両親の新婚時代のナレーションが良かったねぇ。」
夫は今朝、打越さんのセリフを私に残し、出勤していきました(￣∇￣;)

試写会だけあって、ハープ奏者の生演奏や監督のお話。
そして、青年期の旭役の伊崎充則さんが来ていました。
伊崎さんは30歳だそうですが、映画の中で制服がバッチリ似合っていて、むしろサラリーマンの格好の方が違和感が有った位です。
「親子ジグザグ」（1987年：長淵剛が主人公）から知っているので、30歳になったとは不思議な感じがしました。
「17才」（1994年：内田有紀が主人公）にも出ていましたよねぇ。
ともあれ、有名人が生で見れたのも、塩竈在住の私にとっては貴重な体験でした。

宮城県では仙台フォーラムで8月11日(8月10日迄限定扇子付の前売り券を1300円で発売)、109シネマズ富谷で7月28日より開催されます。
恋人同士、お友達同士で観に行っても良いですが、私としては家族で観に行ってほしいですねぇ。特に親子！それかおじいちゃん、おばあちゃんとお孫さんの組み合わせがお勧め。
なぜかは映画を観れば分かります(^。-)-☆