テーマ:素晴らしきイクメン!(71)
カテゴリ:よしなしごと
なのだそうです。
私自身も、そう呼んで頂くことも多いのですが、しかし、この言葉、私自身はあまり好きではありません。 父親も育児を楽しもう、というコンセプト自体は理解できるし、賛同もするのですが、共働き家庭も多い現在、本来的には、育児うんぬん以前に、夫婦間の家事分担比率の問題ではないかと思うのです。 なので、「育児だけ」に重点を置いてしまうと、問題の本質がずれてしまうのではないか、と。 ========== 現実に「家庭内労働」としては、子育てのみならず、料理、洗い物、掃除、洗濯、ゴミ出し、お風呂の用意、近所づきあい等々、いろいろあるわけです。 もちろん、それを全部一方に押し付けて「我関せず」というのは、昔の世代ならいざ知らず、今どきの世代の人間であれば、論外と思いますが、家事負担の分担の話を飛ばして、「育児しているかどうか」を判断基準みたいにしてしまうのはどうなのか、と。 ========== 私自身は、一人暮らしで自炊もしていましたから、我流ではありますが、一通りの家事は可能ですし、時間のある時は出来る手伝いをやっています。 子供と遊んだり、「育児」的なこともしますが、それ以上に、「育児」と直接関係しない、これらの手伝いこそが、「育児」への一番のサポートなのだと思っています。 平たく言うと、「オムツを替えた回数」よりも「食器片づけて洗い物をした回数」の方が、母親にとって価値がある場合もあるのではないか、ということです。 あくまでも、夫婦間の価値観の問題なので、どっちが正解、というのはないですが。 ========== 正直、私が危惧しているのは、真面目な人ほど、仕事もして、育児参加もして、と自分を追い詰めかねないのではないか、ということです。 男性の「育児ノイローゼ」、いや「イクメンノイローゼ」が増える日が近いという気がします。 だって、男性で家事が出来ない、苦手な人もいるでしょう。 あるいは、仕事の関係で、疲れて帰って、時間的・肉体的に無理な人もいるでしょう。 そこに、「子育てに参加しないあなたはイクメンじゃない」というレッテル貼りをされたら、逃げ場をなくしてしまいかねません。 ========== 本来、他人の家庭と比較する問題でなく、あくまで夫婦間の家事分担、労働分担の話し合いの問題のはずが、言葉が一人歩きして、「非イクメン」狩りに向かってしまっている気がするのです。 プライベートなことであるが故に、二人がちゃんとしっかり納得していれば、どんな分担比率であろうが、他人が(アドバイスは出来ても)とやかく言うことではないはず。 ========== まぁ、とはいえ、今回のお話自体、「家事を手伝う気がある男性」という性善説に基づいた話で、「そうは言っても何も手伝おうとしない男性」であるとか、「暴力で相手を従わせようとする男性」とかについては、文字通り「論外」なのですけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 20, 2013 02:11:22 AM
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