カテゴリ:演劇
「新宿梁山泊」さんの芝居が面白いと聞いていながら、行きそびれて早幾星霜。
当時の座付作家、鄭義信さんの新作のお芝居が神戸で観られると聞き、楽しみにお伺いしました。 しかも、このお芝居、兵庫県下12劇団によって構成される兵庫県劇団協議会の45周年記念合同公演。 即ち、兵庫県下の精鋭の役者さん達による夢の競演。 正に梁山泊! ========== 舞台は、少しばかり寂れた小さな結婚式場。 今日は三組の挙式が予定されています。。 しかし、それぞれの家族には、それぞれの「事情」があり…。 結婚式という人生の「ハレ」の舞台で交錯する様々な思い。 謎の登場人物、物語を盛り上げる音楽隊、真面目ながらも個性的な従業員達。 バタバタとお話が同時進行で進んでいく中、題名通り、それぞれの「物語」が「ピビンパ(かき混ぜ)」され、蛍が物語に明かりを灯します。 ========== 笑って、泣けて、感動できる、お芝居の王道のような作品でした。 観客も含めて、同時に同じ舞台空間を共有しているからこそ生まれる独特の空気感の中で、生身の役者さん達が、台詞に、動きに、命を吹き込むことで、テレビとも、映画とも違う、お芝居でないと得られない笑いと感動が生まれるのです。 ========== 緩急自在に場の空気を変え、しっかり笑わせ、しっかり泣かせ、 かつ、多くの出演者それぞれに、しっかりと存在感を持たせる脚本の妙。 この脚本の要請に応え、脚本を活かしきる、役者さん達それぞれの素晴らしい存在感。 演技の上手下手を言葉で説明することは難しいのですが、どの方も間違いなく上手い。 さらには、自然な形で入る、韓国楽器の生演奏。 音楽だけでなく、その演奏技法、演出もエキゾチック。 開演前の演奏も素晴らしく、劇中の登場の仕方も面白い。 久しぶりに「良いお芝居を観た」という充実感を味わうことが出来ました。 ========== 兵庫県劇団協議会 45周年記念合同公演 『ピビンパ ウェディング』 @神戸アートビレッジセンター (兵庫・神戸) 2014/08/07-10 作・演出;鄭義信 出演:兵庫県劇団協議会 所属劇団 劇団員 神戸ドラマ館ボレロ 劇団四紀会 劇団自由人会 劇団神戸自由劇場 劇団ここから 劇団プロデュース・F 神戸ドラマ倶楽部 劇団風斜 劇団どろ 兵庫県立ピッコロ劇団 劇団道化座 神戸職演連 演奏:鄭慎二・閔俊泓 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 11, 2014 11:00:27 PM
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