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August 6, 2015
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カテゴリ:読書
こんな本を読んだ。

いとうせいこう 『想像ラジオ』
又吉直樹 『火花』
京極夏彦×柳田國男 『遠野物語拾遺 retold』

  


==========
いとうせいこう『想像ラジオ』

前から気になっていた本。

死者への弔いの仕方は、国によっても、時代によっても、人によっても全然違いますが、最も重要なポイントは、残された生者がいかに「納得」するか、ということです。

この小説は、「小説」という形を借りた、死者への弔い。
そして、読むこともまた、弔いに加わることなのだと思います。

決して重い小説ではなく、清冽なイメージが貫かれ、読みやすく、読んで心に沁みる、そんな作品。


==========
又吉直樹『火花』

基本、本は文庫化待ちなのですが、父が買ってきたので借りて読みました。

「お笑い」という舞台を背景に、理詰めで引っ込み思案な主人公と、所属事務所も違う先輩との関係が描かれた作品。

表現も文学的だし、ネットニュースのシーンとか、終盤の漫才のシーン、いわゆる「消えていった芸人」にも光を当てる筆致、最後の花火のシーンと合わせての「生きている限り、バッドエンドはない。」というメッセージなどは、とても良いと思うのですが、期待が大きかった分、少し肩すかしかな、と。

「文学的であらねば」という縛りで、面白さを削いでしまっている感じがするのは、まさに作中の主人公のジレンマと同じ。
「純文学」の定義が僕には分からないのですけれど、結果面白くなくなるなら、意味なくない?と思うのです。

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京極夏彦×柳田國男 『遠野物語拾遺 retold』


京極夏彦×柳田國男 『遠野物語 remix』を読んだのは昨年のこと
前作に引き続き、なかなか原文で読むのがつらい原著を、リミックスし、語りなおすことで、読みやすく「編集」する手腕はさすが。

そして、やはり、この物語群も怖さと不思議さに満ちています。
ミステリーとは違い、解決なんてない、純粋なる不思議さ、奇妙さ。
それは怖さの一方で、なぜか郷愁をかきたてるのです。






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Last updated  August 12, 2015 08:02:01 AM
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RonaldBus@ Transforming your landscape with gorgeous blue stone slabs. Understanding the Benefits of Choosing …
mrtk@jp@ Re[1]:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) >そらねこさん コメントありがとうござ…
そらねこ@ Re:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) はじめまして。本の題名につられてお邪魔…
浅葱斑@ 心のハレっていいですよね? こんにちは。 誕生日の暦から今の自分、未…
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