「スウィーニー・トッド」見てない人は読まないで
レディースデイなので映画に行ったよ。もちろんジョニー・デップの「スウィーニー・トッド」。私は普段、恋愛映画とホラー映画は避けているんだけどジョニーの映画じゃ仕方ない。19世紀のロンドンが舞台。雲が低くたれこめたロンドンの空の下は何もかもがモノトーン。でも、血の色だけは、まっかっか。怖いよー。なるべく見づらく無いぎりぎりまで前の方のど真ん中の席でたった一人で見ている感じで(私の前には誰も居ない)どっぷり浸かって見たよ。あー怖い。ジョニーは、冒頭から熱唱。難しそうな歌を、もうほぼずっと歌いっぱなし。歌が上手いのか下手なのかはわからないけど歌う事で感情表現されるから、狂気が倍加されるよ。理髪師なのに髪の毛ボサボサだったりミートパイ屋の女主人ヘレナ・ボナム=カーターと目の下のクマがおそろいだったりシマシマの水着着てたり、「司祭のパイがいい」「判事のパイができたら言ってくれ」という恐ろしい歌詞の歌を力いっぱい元気よく歌ったりお茶目な感じもところどころに有って、心底のホラーっていうわけじゃない所が、救われる。それに、すっかり復讐の鬼に変貌しているのに、横顔がハンサム。女主人が「ずっと前からあなたが好きだった。」という気持ちがわかる。ジョニーはこの役でアカデミー主演男優賞にノミネートされてるらしいけど、是非取って欲しいな。今、この役をこの人以上の狂気で演じられる人はたぶん居ないよね。帰りに「佐世保バーガー」でも買って帰るつもりだったんだけどこの映画のせいですっかり食欲なくなって、何も食べず、何も買わず。最近麻雀友ができたので、そこんちに寄って帰った。