エヌ氏がわが家にやってきた！

May 17, 2007

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カテゴリ：親バカおやじ

　エヌ氏

　懐かしい響きです。皆さんは子供の頃にエヌ氏に出会いませんでしたか。

　私は小学校の頃、読書が大嫌い。宿題の読書感想文が過ぎ行く夏の名残惜しさとともに訪れる頭痛の種。本をマル一冊読むなんて、とてもじゃないけどできなくて、大概は最初の10ページ位読んで読書感想文を仕上げていました。

　そんな私が始めて一冊読破したのは中学に進学してから。最初に読んだ本は今でも覚えています。

　海からきたチフス

海からきたチフス

　作者は畑正憲さん。そう、ムツゴロウさんです。

　当時、この本は角川文庫から出ていたと思います。恐らく200円もしなかったのでは。自分の小遣いで買った初めての本だったかもしれません。

　おもしろかったんだと思います。この本が読書嫌いの壁を突き崩してくれたわけですから。

　それからしばらくしてからじゃないでしょうか。エヌ氏と出会ったのは。

　同じ頃、NHKでは「少年ドラマシリーズ」が放映されていました。筒井康隆、小林信彦、眉村卓．．．いろいろな作家の作品を原作とするドラマが立て続けに放映され、人気を博していました。

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　その中に星新一の作品もありました。少年ドラマシリーズの原作本を読み進むうちに星新一の本にたどり着いたんだと思います。

　もうここまで来るとお分かりですね。エヌ氏とは星新一のショートショートに頻繁に登場する人物の名前です。有機的な印象を与えたくなかったため、エヌ氏とか、エル氏という名前を登場人物に使ったと聞きます。

　そのエヌ氏がわが家に来たとは、これ如何に。

　楽天ブックスに注文していた星新一の本が届いたということです。

　読むのは小5の息子。

　実は、星新一の本は半年位前でしょうか、一冊買い与えていました。自分の子供の頃の体験から息子にはちょうど読みやすい本だと思ったからです。ところが、あまりお気に召さなかったのか、読まずに書棚に収まったままでした。

　それが、4月になってからでしょうか。車の移動中に読むからとその本を手に持っています。聞いてみると、既に1度読み終わり、もう一度読むとのこと。星新一の本は別の巻を学校の図書館から借りてきて読んだともいいます。

　本の選定が良かったのが、ようやくここへ来て実ったわけですが、自分が中学校になってようやく出会ったエヌ氏に息子が小5で出会ってくれたのはうれしかったですね。

　楽天ブックスに2冊注文と相成りました。これまた、親バカな話で失礼m○m。