|
テーマ:☆詩を書きましょう☆(8512)
カテゴリ:お題
狼が遠吠えを上げた 老いたマグルナーは目を細めた いつもなら、彼もまた遠吠えを返していたであろう だが、今宵は新月だ 狼にとって、もっとも縁遠い夜だ マグルナーは毛が薄くなり凝ってしまった前足に顎をのせた 今宵は新月 どこかで恥知らずな狼が、幾頭も遠吠えを上げている だがいずれ、彼らにも分かるときが来るのだ マグルナーは欠伸をした そして皺の寄った鼻先をひくつかせながら、ゆっくりと瞼をおろしていく・・・ 獣に告ぐ、本能を消去(デリート)せよ ――――――――――――――― 不在証明様 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.09.28 08:00:10
コメント(0) | コメントを書く
[お題] カテゴリの最新記事
|