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テーマ:パン!ぱん!パン!(3368)
カテゴリ:美味しい旅
mugimugiは旅が好きです。
海外はもちろん国内の旅も大好きです。 まだ行ったことが無い場所で、まだ見たことが無い景色を見るのって、とってもワクワクします。 また食いしん坊な性格と仕事柄もあって、とくに現地の人々の暮らしぶりや食文化に非常に興味があります。 *** 今日はカナダでお子さんが働いているお客さまがいらっしゃったので、カナダの話に花が咲きました。 (mugimugiにとってカナダは大好きな国のひとつで、10年ほど毎年のように通っていた時期があります) お正月も近いですし、そのカナダの話で思い出したことを書きたいと思います。 *** mugimugiはカナダの西海岸にあるバンクーバーから、大型のヨットで旅に出たことがあります。 バンクーバーから出航して北上したのですが、そのあたりはインサイドパッセージ(=沿岸水路)と呼ばれ、日本の瀬戸内海に似た多島海がアラスカまで続いています。 途中の小さな島にある、ハートリーベイという村に立ち寄りました。 ここは海岸に住むファーストネーション(=現在はインディアンではなくファーストネーションと呼びます)・シムシャン族の村です。 彼らは私達日本人と同じモンゴロイドで、日本と同じ黒潮の流れの中の島に住む、言わば「隣人」でもあります。 私達と彼らの祖先はたぶん同じで、1万年ほど前に移動した人たちの末裔です。 (実際彼らには「黒潮伝説」があり、舟で移動してきた言い伝えもあります) 村の人たちが大歓迎してくれて、村のロングハウス(=公民館)で彼らのダンスを見せていただきました。 マントと奥の壁に描かれているのは彼らのクラン(家系)の印です。 日本で言うと家紋みたいなものですね。 シャチやワタリガラス(レイヴン)、オオカミ、イーグル、クマなどの家系があります。 日本の家紋は植物が多いような気がしますが、彼らは動物が主です。 ダンスのあとのお祝いの席で出てきたのが、彼らお手製の、心のこもったこの食事です。 彼らのダンスを見て、魂の深い部分が揺さぶられるような感覚に陥っていたのですが、お祝いの料理を見て涙が出ました。 1万年という気が遠くなるような時間・・・ 距離にして日本から8000キロも離れたカナダの小さな島・・・ 今となっては言葉も通じない彼らシムシャン族・・・ でもお祝いの料理は、mugimugiたち日本人にとって馴染み深いものばかりでした。 スモークした鮭、子持ち昆布、貝の煮物、イクラ入り海苔の佃煮、海苔のフライ、鮭のスープなど、日本人にとってはお馴染みの、食べやすいものばかりです(白人のクルーは苦戦してましたが・・・)。 お祝いの席で子持ち昆布(数の子)を出すなんて、日本のおせち料理と非常に良く似ています。 鮭のスープはお雑煮代わりでしょうか・・・。 時間を超えて、空間を超えて・・・ 同じモンゴロイドとして彼らとの深い繋がりを、食べ物を通してこのとき感じたmugimugiでした(感涙) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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