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5日目にしてようやく作務を許された私ですが、6日目はずっと作務を手伝いました。
道場の石段の補修を前日から行っていて、セメントを練って、ブロックや石を使って、補修していきました。 体を使って行う作業は雑念も湧かず一心不乱に打ち込むことができ、とてもすがすがしいものでした。 食事の時間、海苔を千切ってご飯に乗せる際、二日目ぐらいに動作が雑と注意されたのを思い出し、指先に意識を集中して綿密に丁寧に指を動かしました。 すかさず、老師から、「きちっと、できてるね。」と言葉を掛けられました。これだから油断できません。 たかが海苔を千切るだけの動作です。でも、身と心がぴったりと一致して、指先の一点にまで心が行き渡っている状態の下での、動きの清々しさ、美しさを自分でも感じとっていましたので、してやったりというところでした。 とはいえ、この動きもやろうと思ってできるものではないのです。坐禅のとき、最高の状態になろうと思っても遠ざかるばかりであるようなものです。 この日は、体は疲れていましたが、心はとても澄み切っていました。ここ居られるのもあと2日ほどなので、朝まで坐ろうかと思っていました。もう相当時間が経ったように感じ、夜中かと思って時計を見たらまだ夜の10時で、思わず笑ってしまいました。 で、1時まで気持ちよく坐って、さっさと寝てしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年02月12日 23時50分04秒
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