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カテゴリ:フーテン日記
蹴落とした夢の断片の一つひとつを紡いで、過去と未来とあの空と。
格好つけろとまでは云わないんだけれども置いてくなって。 抱え込むには眩し過ぎるあの子の僕の、もしくは誰しものね。 そんな顔するなよ。 苦い珈琲とタバコにギター、僕は僕で紙と鉛筆。 三つのコードしか引けないくせに、誇らしげに自慢げにと本当か嘘かのロックンロール。 午前十時半、駅下コンコース。空は無くて、雲もなくて、蒸し暑くて。 あの夏の耳をつんざく響きの裏に、あの子への想い。 好きだって言葉がね。言えなかったんだろ? つるんだ仲間の帽子とハチマキ、置いてはみても。 あれから10年? 苦し紛れの笑顔の裏のロックンロール。 コードは6つか8つ。増やしたとて、誰の心にも響かなくて。 すぼんだ肩落とし、悲しげなお前の背中みたんだ。悲しげなお前の背中みたんだ。 重過ぎた夢の断片の一つ一つ紡いで、過去と未来とあの夜と。 格好付けろとまでは云わないんだけど置いてくなって。 抱え込むには眩し過ぎる夢だったり愛だったり。 嘘っぱちのロックンロールとお前。それが僕は大好きなんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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