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カテゴリ:雑談
不足するとウツ病の原因ともなるセロトニンの95%が小腸で作られるそうです。また、小腸は脳から独立して機能しているとも。
考えてみるとニンゲンという生物は太古にワームやミミズみたいな動物であったと思われます。つまり腸を含む消化管そのものの生き物だった。その消化管生物に効率よく餌を取り込むために手足、目鼻などの器官が発達し、それらを統御するために脳が生まれたと考えられます。 つまり腸が「主」で脳の方が「従」のはずなんです。であればこそ、脳を安定的に働かせる物質であるセロトニンは腸で作られるのでしょう。とはいえ、今や脳が無ければ腸が生存できないのも事実です。要はつながりあって、協調して働くのが理想的なのです。 ところが今は「脳万能主義」とでも言うような考え方になっています。脳が喜ぶことだけをしようとしています。 例えば、味覚というのは脳で感じているわけですが、先述した腸主義から言えば、「生命を維持していくために必要なもの」を美味しいと感じるはずです。つまり、ビタミンが足りなければ野菜が美味しく感じられるし、エネルギーが欲しければご飯が美味しい。何より空腹は最大の調味料でしょう。 ところが、グルメ番組や雑誌による脳への刺激(誘惑)や、過剰な脂食品の記憶、人工調味料、健康への間違った知識などにより「脳由来の食欲」が刺激され、それらを食べることで「美味しさ」も感じてしまう。脳が発している欲求ということは、幻想でもあります。だから、食べても食べても満足することが少ないのかもしれません。 マボロシの食欲で食べ続けた結果が、肥満、糖尿病、高血圧、動脈硬化、そしてガンなのはご存知の通りです。要求していない食べ物が入ってくるんですから胃痛、胃炎、下痢、など消化管の拒否反応が出てくるのも当然でしょう。 さらに一歩進んで、栄養過多に困った腸がセロトニンを減らすことで、意図的に脳の働きを衰えさせ、餌の摂取能力を落とそうとしていると考えるのは考えすぎでしょうか?脳の働きが衰えれば、仕事はできない、考える能力も落ちる。結果、腸は必要な分だけの栄養に抑えることができると。 この考えは糖尿病にも当てはまり、糖尿病による失明や手足の切断などの合併症も、腸への栄養を減らす働きとなっているのではないか?という話を、一日一食を推奨する南雲氏が書いていました。 腸の逆襲とまでは言いませんが、苦肉の策であり警告でもあるのかもしれません。 「体の声を聞く」と言います。そんなに難しいことではなく、まずは食事量を減らし、肉や脂などの消化の悪いものを避け、添加物、甘味料を摂らない。プチ断食もいいでしょう。そして一度腸と脳をリセットして、和解させてあげるんです。仲良くしてもらう。そして改めて「美味しいもの、体が喜ぶもの」を感じればいいのだと思います。 くれぐれもテレビ番組やCMに踊らされないように。脳と腸を分断されてはダメです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.06.03 14:01:14
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