ある酒屋の廃業
先日、市内のある小さな酒屋が廃業した。業績不振だったには違いないが、それは最近ならどこの店でも同じこと。それ以外には特に病気だったわけでもなく、今すぐ辞めるような理由は見当たらなかった。しかし話を聞いて、ナルホドと思ってしまった。先日その店の店頭に置いてあるビールの自販機が故障した。結構古い機械だったのだが、そういうこともあってか、自販機メーカーは「修理不能」という結論を出した。新しい機械を入れようにも、ビールメーカーからの無償貸与というのはとっくに無くなっているし、かといって自前で購入するには資金が無い。という訳で、廃業に踏み切ったという。そう、この店は売上のほとんどを、自販機による販売で賄っていたのだった。