高校野球、“ある意味”初観戦
高校球児の長男は、現在秋季大会県大会の地区予選の真っ最中だ。この大会からめでたくベンチ入りさせてもらえるようになったが、何せ背番号も「19」という、限りなく末端に近い番号だし、仕事といえばブルペンキャッチャーばかりで、今のところ出番はまったくない。それでも機会があれば一度、どんなチームの様子か見てみたいと思っていた。そしてその機会は、ひょんなところで現実化した。昨日の日曜日、この日の相手は、かつて甲子園大会にも出たことのある、とある私立高校だ。そしてその相手校のグランドが試合会場なのだが、この学校というのが交通手段が何も無い、山奥にある全寮制の高校だ。そしてこういうときに限って、学校側でいつものバスがチャーター出来なくなって(急な日程のため)、保護者の送迎という手段に頼らざるを得なくなったのだ。どうせ送迎で行くのなら、試合も見ていこうということで、妻も伴って3人で1時間半ほどの道程をクルマを走らせた。ところで長男は小学校のときから野球をやっているが、小・中の頃は地元チームだったこともあり、チームメイトのこともよく分かっていたし、その父母たちともそれなりに交流があった。だからチームの中での普段のムスコの様子などは、案外手に取るように分かっていたものだ。しかし高校は地元からちょっと離れた高校で、同級生にもその親にも知った人間がひとりも居ないので、ムスコが毎日どんな様子で部活動に取り組んでいるのか、まったく見えずにいた。それが今日実際に試合を観て、ムスコの出番は無かったものの、彼がチームの中にどのように溶け込んでいるのかを実際に垣間見ることができて、それなりにホッとした。妻は妻で、ムスコが普段から親しくさせてもらっている子のお母さんと意気投合したようで、早速メアドの交換をしていたようだ(笑)。肝心の試合の方だが、追いつ追われつのシーソーゲームの末、延長戦に突入。そして延長12回、後攻めの我がチームが1アウトから、4番打者のサヨナラホームランで決めるという、最高の結末となった。小学校の頃からムスコの試合をずっと見てきたが、それがようやくテレビで観るような野球とシンクロしてきた(レベルはずいぶん違うが)。