やっぱり津波恐るべし
チリを襲った大地震の影響による津波が、日本にも押し寄せた。現時点では北海道で1メートル強という観測だが、もちろん油断は出来ない。何せ50年前のチリ地震のときには、最高で6メートルぐらいの地域もあったそうだから。それにしても今日は昼前から、テレビは津波関連の報道特番でレギュラー番組は軒並み変更されるし、鉄道の運休も広範囲に広がった。まさかここまで大事になるとは思ってもみなかったので、やっぱり津波恐るべし、である。本当にバカに出来ない、と本気で思わされたのが、そんな報道特番の中で流されていた津波の実験映像だ。人工的な津波を作って、人間や物がそれに耐えられるかというものだった。ちなみに30センチメートルぐらいでも、普通に立っている人間は、完全に足を取られてしまう。今まで地震のたびにオマケのようについてくる津波報道で、「どこそこは○○センチメートル」と聞いても、そんな膝下程度のかわいいのなんて津波などと言わないだろう、と高をくくっていたが、何のことは無い、そのうねりのパワーたるや相当なものなのだ。ちなみにその実験で数メートル級のものになると、コンクリートの壁に穴を開けてしまうのだ。さすがにこの模様には度肝を抜かれてしまった。私のムスメなども、「津波に飲み込まれてもその中を泳いで逃げればいいじゃん」などと能天気なことを言っていたが、その実験映像を見たら黙りこんでしまった。実際に起こってみないことには、その凄さが分からない、というのは、何事においても同じようなのだ。とにかく今は、被害が出ないことを祈るばかりだ。