AMがダメならFM、といきたいところだけど....。
しかもこの状況はAMのみに起こっていて、皮肉なことに野球実況に関係無いFMはいたって無事なのである。よって最近は日常的にFMを聴く機会が増えたが、これも私にとってはストレスだったりする。最近のFM放送というのは、昔のFMを知る私から見たら、ほとんどAMっぽい内容なのである。どこが、と言われると、面倒なので詳しい話は端折るが、「音楽をじっくり聴かせる」という雰囲気からは程遠い、ということに集約される。もっともそれは民放FMのことであって、NHKは相変わらずじっくりと聴かせてくれる番組がまだ多い。だからと言ってNHK-FMが運転中のBGMとしてエンドレスで流していられるものかというと、そういうものでもない。それは、NHK-FMはクラシックの番組が多いからだ。誤解を招くといけないが、私はクラシック音楽が嫌いなわけではない。むしろ好きだ。ただクラシックはクルマの中で聴くものではない、という考え方なのだ。クラシックというのは、ポピュラーミュージックとの比較で言うと、音の抑揚の幅が非常に大きい。ボリュームの設定を最大音量の部分に合わせると、小さい音量のところは全く聞こえなくなる。かといってそれ以上音量を上げると、いきなり音が大きくなった時にビックリしてしまう。さらにこれを静かな室内でなく、いろんな騒音に囲まれているクルマの車内で聴くわけだから、あとは推して知るべしだ。そういうわけで最近は、クルマの中では何も聴かずにいることも、以前より多くなった。それもまた良し。