保険会社
ウチの店の従業員が先日、クルマで配達中に人身事故を起こしてしまった。相手の方はしばらく松葉杖を必要とするほどの重傷だ。当の本人と私は、被害者とそのご家族に対して謝罪した。ところでウチの店では、先代の頃から長くお付き合いをしている保険代理店がある。損保のほぼすべてをお任せしていると言ってもいい。もちろん今回の事故に際しても、何から何までお世話になっている。普段は滅多に事故などしないので、彼らの仕事ぶりに触れる機会もないのだが、いざ事故の当事者になってみると、彼らの存在が限りなく頼もしく見えてくる。それは言ってみれば、日頃から培ってきた信頼関係が一気に花開く瞬間、とも感じられる。「やっぱりこの人たちに任せてよかった」と、心底思えるのだ。今は、通販型の自動車保険が花盛りで、CMでも盛んにPRしている。価格も従来型のものに比べてかなり安価であるうえ、サポートも従来型と遜色ないくらい、充実しているらしい。しかし通販型がどんなに優れていようとも、私は今の代理店にずっとお世話になりたい。やっぱりリアルな対人コミュニケーションに勝るものはない、今回の事故を経験して、そう強く思った。