「〇〇年代」の音楽
テレビやラジオの音楽番組ではよく、ざっくりと「〇〇年代」という特集が組まれる。最近の音楽に今ひとつついていけない身としては、こういう企画は嬉しい。ただ個人的に言うと、洋楽に関して言えば、私が馴染んでいるのは70年代までだ。1980年に私は17歳だったから、80年代の音楽にもそれなりに馴染みがあってもいいはずだが、どうもそうなってはいない。あれこれ考えてみると、ひとつ思い当たるフシがある。80年代前半からいわゆる「打ち込み」が横行して、特にドラムが生音で無くなってきたのだ。ドラマーでもある私としては、それには大いなる違和感を抱いた。そしてちょうど時を同じくして、所属していたバンドのカラーも相まって、それよりもずっと古い音楽に傾倒していったのだ。だから私の洋楽体験は、80年代前半でプツリと途切れてしまった。だがそれ以降の洋楽がすべてつまらないかといえば、決してそんなことはない。たまたま耳にしたアーティストがとんでもなく良かったりして、それまでまったくノーマークだったことを残念に思ったりすることも無いわけじゃない。まあでもそういうのもある意味「巡り合わせ」だから、気にしてもしょうがない。音楽聴くのはいつだって「自然体」が良いのだ。ちなみに邦楽はどうかというと、例えばかつてサラリーマンだった時には、営業車のカーラジオから流れるヒット曲が耳に飛び込んで来たり、今の店に帰ってきてからは、店内で流れる有線のBGMで流れる曲に耳が馴染んでいたりして、意外と時代を超えてあらゆる曲を耳にしてきたと思う。ただし曲とタイトルとアーティスト名が頭の中で結びついていないが(笑)