送料無料
ウチの店は関わってないが、楽天市場がなんだかえらいことになってるようだ。楽天が「今年3月から3,980円以上お買い上げの場合、一律送料無料」とぶち上げ、一部の出店者がそれに反対して公正取引委員会に訴えているのだ。私がもし楽天に出店していたらと思うと、実際ぞっとするようなハナシだ。そもそもが他の商材に比べて粗利の薄い酒類業界。送り先の場所、荷物のサイズなどいろんな要素があるから一概には言えないが、もし送料をお客さんからもらえなければ、粗利のほとんどが飛んでしまうことだろう。経費など考えれば、明らかに赤字商売だ。対策としては、あらかじめ送料分を価格に乗っけておく、ということが考えられるが、これも一見有効なようで、そうとも言えない。送料など近場と遠隔地ではかなりの差があるのに、どこのエリアを基準にすればいいのか。また単品ごとに送料分を乗っけると、複数商品を買った人にはとんでもない負担となってしまう。こうなると出店者だけでなく、お客の方にもしわ寄せが来かねない。そんなこんなで最終的には元の価格あたりの線に落ち着いていくような気がする。楽天は、「長い目で見ればショップの利益につながる」と言っているようだが、確かにお客も売上も増えるとはいえ、利益が出ないまま作業に忙殺されていては大変だ。楽天に見切りをつけて離脱するショップも、相当出るんじゃないだろうか。例えば同じようなサービスの「Amazon Prime」は、出店者が選択できるようになっている。他所のことに口を挟むのも気が引けるが、同じように選択制にしたらいいんじゃないかと思う。....とさんざん楽天の批判を書いて、ここが「楽天ブログ」だったことを思い出した(笑)