意外と不便な都心
今年の年明け早々、ムスメが某地方都市から東京に引っ越すことになったので手伝いに行った。引っ越した先は都心も都心、山手線内の某所である(そんなハイソなところではないが)。余談だが私は子供の頃、山手線の内側はビルばかりなので人が住んでいないと真剣に思っていた。それはまあともかくとして、彼女が居を構えたところは駅からも近く、スーパーやコンビニなどデイリーの買い物にも不便のないところだ。私の住んでいるところはクルマが不可欠だが、ここならクルマなど持たずとも十分暮らせる。ところで搬入した荷物を整理している時に、ちょっとした問題が起こった。持ってきた照明器具がシーリングライト、つまり天井にピタッとくっつけるタイプのものだが、よく考えたら天井まで手が届かない。脚立か何かが要る。でもそんなもの用意してこなかった。さあ、困った。冬は日が暮れるのも早いので、サッサと照明を付けないとえらいことになる。これが私の地元ならクルマで5分の所にホームセンターがあるから、そこまで買いに行けばよいが、このあたりにそんなものがあるのか?ホームセンターといえば広い駐車場を備えた大きな敷地、というイメージしかない私には、山手線の内側にそんなものがあるとは思えなかった。とりあえずネットで探してみるとホームセンターは最寄りのところで10km離れたところにあった。すぐにクルマを走らせたが、道も混んでいて片道40分もかかった。何とか日暮れには間に合ったが、クルマが無かったらと思うとぞっとする。このあたりの人は脚立が要る時にどこへ買いに行くんだろう、という素朴な疑問も湧いた。思い立ったらいつでもスムーズに移動できる地方都市の方が便利、という実感はある。ただクルマに頼りっきりになるので、コスト的には割に合わないかもしれない。脚立みたいなものを買うのだってある意味イレギュラーなことだから、都心ならそういう時だけタクシーを使ったっていいわけだわな。まあいずれにしても、今の私に選択権があるわけではないが....。