超私的道州制
今の日本に活力を取り戻す方法としては、いわゆる「道州制」が有効だと、個人的には思う。そこでここからは私の妄想だが、仮に道州制が導入されたらどういう区分をするべきなのか、ちょっとシミュレーションをしてみた。ちなみに現在の地方区分はこうなっている。 ①北海道地方 ②東北地方 ③関東地方 ④中部地方 ⑤近畿地方 ⑥中国・四国地方 ⑦九州地方概ねこれを踏襲することとする。まず①②⑦はこのままでいいだろう。⑥に関しては中国と四国を分けよう。⑤に関しては三重県はここから外した方が良いだろう。沖縄を⑦に含めるべきかどうかも意見が分かれるかもしれないが、とりあえず入れておく。問題はまず③だ。第一には首都・東京の存在をどうするか?第二には他地方との人口バランスを考えたら分割した方がよくはないか?第三には山梨県をどうするか?結論から言えば、東京は23区のみを「東京特別区」として各州とは切り離した存在とする。そして山梨県を含めて大きく二つに分ける。具体的には南西部の「東京都下・神奈川・山梨」と北東部の「千葉・埼玉+北関東3県」とする。そしてさらに厄介なのが④だ。中部地方という言葉は実生活ではまず聞かれない、生活実態にまったく即してない区分だからだ。実態に即したまとまりでいえば「東海地方」と「北陸地方」があり、これはそのまま残したい(静岡県は東海地方に入るものとする)。そうなると残るのは長野県と新潟県となる。そしてこの2県をどう扱うかがこのプロジェクト(?)の最大のポイントだ。両県とも面積が広いだけに、地域によって他のどこと結びつきが強いかが分かれるから、どこの州にくっつけても何かしら不満は出るだろう。よっぽど2県とも単独の州でいいか、とも思ったが、人口規模から見てもそれは少なすぎる。ならこの2県でひとつの州を、とも思ったが、それはそれでそうする根拠が乏しく思えた。そういうわけで最終的に、新潟県は北陸地方に、長野県は東海地方にくっつけることにした。最適解ではないが、まあ致し方ない。次は「州都」を決める。これもすんなり決まるところと、そうもいかないところがある。北海道、東北、西関東、東海、近畿、九州はそれぞれ、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、福岡で決定。中国と四国については、人口が最も多いのはそれぞれ広島と松山だが、州内のアクセスを考えてここはあえて、「中国:岡山」、「四国:高松」としたい。逆に北陸に関しては、新潟にしたいと思う。現状の北陸3県からは遠くなるが、唯一の政令指定都市をスルーするのもどうかと思うので。そして最も厄介なのが、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬から成る「東関東」だ。順当に行けば千葉市かさいたま市となるが、この綱引きはちょっと微妙だ。どちらを採るにしても遺恨が残りそうなので、ここはあえて第3の選択をしようと思う。ズバリ、つくば市なんてどうだろう?州域のほぼ中央に位置していて、他の候補地に比べると土地に余裕もありそうだ。州都は何も大都市に限るまい。そんなこんなで「超私的道州制」が何とか形になった。以下がその概要だ。◆北海道・・・・北海道 人口規模:約523万人、州都:札幌市◆東北州・・・・青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島 人口規模:約861万人、州都:仙台市◆東関東州・・・茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉 人口規模:約2,037万人、州都:つくば市◆西関東州・・・東京都下、神奈川、山梨 人口規模:約1,437万人、州都:横浜市◆東海州・・・・長野、静岡、愛知、岐阜、三重 人口規模:約1,697万人、州都:名古屋市◆北越州・・・・新潟、富山、石川、福井 人口規模:約514万人、州都:新潟市◆近畿州・・・・滋賀、京都、奈良、大阪、和歌山、兵庫 人口規模:約2,054万人、州都:大阪市◆中国州・・・・岡山、広島、鳥取、島根、山口 人口規模:約725万人、州都:岡山市◆四国州・・・・香川、徳島、愛媛、高知 人口規模:約370万人、州都:高松市◆九州・・・・・福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄 人口規模:約1,425万人、州都:福岡市◆東京特別区・・人口規模:約968万人あくまでも個人的なお遊びなので、異論は認めるが受け付けはしない(笑)