アメリカ大統領選
ドナルド・トランプが大統領選で勝利を確実なものとした。前回(2016年)の時もそうだったが、私の周りではどちらかといえば否定的な声が大きい。「なんであんな奴が...」といったところだ。これはおそらく私の周りだけが特別なのではなく、日本全土見回しても同じような状況だと思われる。そう、日本人は(皆が皆とは言わないが)トランプが(たぶん)好きではないのだ。しかしアメリカ人はトランプを選んだ。選挙制度のあやというのもあるかもしれないが、とにかく彼の国の民意だから外野がとやかく言うことではない。しかしこれが日本の選挙だったらまずトランプは当選しないだろう、という予測は立つ。では日本とアメリカは何がどう違うのか? 気になったのでいろいろ考えてみた。①共和党の支持基盤の強固さトランプが好きだろうが嫌いだろうが、そんなことはどうでもいい、とにかく共和党しか支持しない、という岩盤層が一定数いるということ。日本でも同じように(誰が総裁でも)とにかく自民党に入れる、という人は多いだろう。②それはそれ、これはこれなんだかんだと悪評高い人でも、自分が一番何とかしてほしいと思っている課題を解決してくれる人が自分にとって最優先である、という人が多いのだろう。③道徳意識の違いあまり声高に言うと「民度」とかいう謎のワードで断罪されかねないのでちょっと気が引けるが、日本人は道徳的にダメとの烙印を押された人は社会的に抹殺されかねないのに対し、アメリカ人の方が寛容なのかもしれない。まあこれは②とも関連することだろう。④自国主義の強さ世界のことなどどうでもいい、とにかくアメリカだけでもなんとかしてくれ、という人が多いのだろう。もっともこれは責められるべきものではない。世界的視点で忖度することが自らの生活に優先すると思うのは自然ではない。まあ所詮他国のリーダー選びだから、と言ってしまえばそれまでだが、これがことアメリカだけに日本に及ぶ影響も少なくない。ここはひとつ冷静に今後の動向を見守りたいと思う。