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テーマ:私の喜・怒・哀・楽(18)
カテゴリ:映画・テレビの話
まだ私がハタチそこそこの若者だった頃、毎週土曜日の深夜に、2時間半くらいぶっ続けで
海外アーティストのビデオクリップを流し続ける番組があった。 当時まだその類の番組はあまり無かったので、結構毎週欠かさず見ていた記憶がある。 その番組はソニー単独の提供だったので、合間に流れるCMはもちろんソニーばかりだ。 その中に非常に気になるCMがあった。 ビデオテープのCMなのだが、シチュエーションとしては、コスモス畑の真ん中で、 コスモスの花と同じピンク色のカーディガンを羽織った女の子が、何をするわけでもなく ひたすら微笑んでいる、というものだ。 で、私はその女の子に一目惚れをしてしまった。 もちろん名前や素性なども知らないし、このCMの他で見た記憶がないから、 おそらくはそれほど売れっ子になること無く、埋もれていったのだと思う。 しかし当時としては一生懸命で、そのCMが流れ出すと、本編の外タレの映像以上に 姿勢を正して見つめていたものだ。 CMのバックに流れていたのは矢野顕子の歌だったが、それも鮮明に記憶している。 そのCMが流れなくなると彼女の存在も、私の記憶から徐々に薄れていってしまったが、 先日何かの拍子に、ふっとそのCMのことを思い出して、無性に見たくなった。 幸い今はネット時代、検索かければすぐに見つかるだろうと思い、YouTubeで 「ソニー CM 矢野顕子」と検索ワードを入れてみたら、あらあら、ちゃんと出てきたではないか....。 (→コレ) 25年ぶりに昔の同級生のマドンナに出会ったような感慨を覚えた。 ついでにコメントを読んで、この女の子が塙理恵さんという名前だということも分かり、 今度はウィキペディアで彼女の名前を探したら、こちらもちゃんと出てきた。 それによると彼女は1969年生まれというから、このCM当時は何とまだ16歳で、 それには少々驚かされた(もう少し上だと思っていた)。 さらに調べると後年、某製茶会社のCMにも出ていたことも判明したが、実は私はそのCMも リアルタイムで見ていて、その時はよもやソニーの彼女と同一人物だとは、思いもよらなかった。 ただ製茶会社の方は少々コミカルな役柄で、ソニーのときとはイメージがまるで違っていたので、 これに関しては少々ガックリきてしまった。 まあ、私の勝手な思い込みだから仕方ないけれど。 それにしてもなんとも便利な時代だ。 CM放映当時は彼女の名前すら、調べる術もなかったのに、 もう忘れかけていた今のこの時代に、次から次へと明らかになっていくなんてね。 もっとも場合によっては、分からなかったままでいた方が良かった、ということも あるかもしれないけれど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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