|
カテゴリ:ふっと思ったこと
先日の「天皇陛下即位礼正殿の儀」のテレビは、仕事していたこともあり全く見ていなかった。
しかし後からの報道で、安倍首相が万歳三唱をやったと聞いて、ひっくり返りそうになった。 いつの時代の話なんだ....? 私は天皇制に反対なわけではなく、むしろあの方たちの人柄には好感を抱いている。 もっとも天皇制に反対ではないといっても、それは現憲法下での「象徴天皇制」だからこそ。 いま「天皇陛下万歳!」なんてやったら、そりゃ違うでしょう。しかも三権の長のひとりが...。 現天皇は「万歳」と言って崇め奉るものではなく、我々と同じ地平にいる存在だと思っている。 おそらく陛下もそういった気持でいるだろうに、万歳三唱ですべてぶち壊しになった気がする。 そもそも私は「万歳」というものが嫌いだ。 その他にこれがよく行われる場面といえば、当選の決まった選挙事務所があるが、 ああいう場所での「万歳」も聞くに堪えない。 今や誰もがやってて、完全に当たり前な光景になってしまっているが、 違和感を持つ人はいないのだろうか? Wikipediaによれば、初めての「万歳」は大日本帝国憲法発布の日に、 明治天皇に対して発せられたものだというから、意外と歴史は新しい。 ただそれが広まっていく時代の背景として、どうしても「軍国主義」だとか「国粋主義」 といった要素が絡んでくるから、否が応にもイメージは固定化されてしまう。 たとえそういったイメージが私自身の偏見であったとしても、「万歳」という言葉と行為には、 「単純な祝意」というよりも、「勝利の雄叫び」に近いニュアンスを感じてしまう。 そしてそれは敗者への気配りなど全く考えない、利己的なニュアンスだ。 ラグビーワールドカップで「ノーサイド」の精神を目の当たりにした眼には、 まったく真逆のものに映る。 そんな天の邪鬼なことを考えるのは私だけだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年10月24日 16時26分45秒
コメント(0) | コメントを書く |