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2022年04月27日
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カテゴリ:スポーツの話
昨年オフから今年の開幕にかけて、日本のプロ野球の話題を最も集めたのは、日本ハムファイターズの新庄“BIGBOSS”監督だろう。その型破りな言動にファンならずとも注目し、新しい監督像を作ったとか、プロ野球ファンのすそ野を広げた、などといった賛辞を贈られたりもした。

ただ私個人的には彼のことがあまり好きになれない。単に異端なものを好まない、といった排他的な気持ちからではない。ひとえに「監督は黒子に徹すべき」といった哲学を持っているからに他ならない。

日本はアメリカと違って、とにかく有名選手を監督に充てたがる。そもそもそれが気に食わない。それは単に監督の能力を度外視した「客寄せ」要素に球団が期待しているからだろう。しかし野球をするのは選手であり、監督ではない。監督が目立つからといって勝てるとは限らない(中には優れた実績を残す人もいるが、それはあくまでも結果論だろう)。

監督の仕事は選手の起用、作戦面での采配、選手の育成などいろいろあるが、これらは監督でなくコーチ陣が代行することができるものだ。個人的に一番重要だと思うのは文字通り「監督する」ことだ。言い換えれば個々の選手やコーチ、そしてチーム全体の様子をつぶさに観察すること、選手が最高のプレイをできる環境を整えること、そしてすべての責任を負うこと、この3つに尽きると思う。そのためには黒子に徹することが必要ではないかと思うのだ。いろんな監督像があって、ファンそれぞれに好みがあって然るべきだが、私はこういうのが好みだ。



余談だが件のBIGBOSS監督率いる日本ハム、現時点ではあまり成績が芳しくない。長いシーズンこの先どうなるか分からないが、当初BIGBOSS監督に賛辞を贈っていた人々も、あまりにも負けが込んでくると黙ってはいないだろう。批判の嵐が渦巻いてきた時、彼はどのようにふるまうのだろう、そのあたり興味はある。





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最終更新日  2022年04月27日 23時55分26秒
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