ゲバラ!
先月観た『チェ 28歳の革命』の続編である『チェ 39歳別れの手紙』を観に行った。キューバ革命を成功させた後、地位も名誉も捨てまたボリビアへ革命の旅に出たゲバラ、そこではキューバ以上の過酷な戦いが待っていた。もう、展開はひたすら重苦しく、ゲリラの日常を描いている。派手なシーンもドラマチックな感情の描写もなく、ラストまで淡々と進む。次第に追い詰められるゲリラ部隊とゲバラの孤独が見ていてつらい。世の中の善悪が、自分の立っている場所からみた善悪なのを感じる。国が違えば価値観が全然ちがうということを痛感する。また、貧しい人々を救うためのゲリラ戦であっても、当の貧しい農民たちからそれを信じてもらえなかったり目の前の生活の為に裏切られてしまうところが何ともいえない寂しさだ。監督は「セックスと嘘とビデオテープ」「エリンブロコビッチ」「オーシャンズ11」のスティーブン・ソダーバーグ。アメリカ人の監督が撮ってたのか。。。。ゲバラを演じたベニチオ・デル・トロはう~ん。。。写真で見る実際のゲバラの方が遥かに美しい。ちょっと太り気味でオヤジっぽいのが気になった。話は重く単調なので、せめて目の保養させてほしかったなあ~。チェ・ゲバラの魅力・・・肉体の限界を超えた厳しいゲリラ生活を送り、どんなに汚い格好をしていてもインテリの印象。医師でもあるので村人の治療をしたり、休憩中に読書をしていたりする姿。笑顔(ほとんどないが)がめちゃくちゃやさしいところゲバラの魅力についてはお気に入りのサイト「文芸ジャンキー・パラダイス」に詳しく載っています。ゲバラを主人公にした作品では、『モーターサイクルダイアリーズ』が好きだ。若かりしゲバラがとても美しいし、素直な感情がにじみ出た演技がすばらしい。南米各国の厳しく寂しく壮大な自然の風景も印象的だ。純粋な友情物語やロードムービーとしても十分楽しめる。今回の39歳~を観た後で、また彼の革命の原点となる旅を描いたこの作品を観てみたくなった。********************************************************************************テレビで村上春樹氏の「エルサレム賞」授賞式での英語スピーチを観た。英語で流暢に、作家らしい独特の表現で話している彼を見て、外国語が話せる上に自分の言葉を持ってるって自由を手にすることができるんだなあと感じた。その言葉は結構感動的なのでリンクを載せておきます。【英文】池田信夫氏 blogから Japan Today Web版 【訳文(一般の方のblogから2つ)】http://maturiyaitto.blog90.fc2.com/blog-entry-139.htmlhttp://ahodory.blog124.fc2.com/blog-entry-201.html