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カテゴリ:親との関係
母からの電話が鳴った。
悪いけれどいつもならナンバーディスプレイで実家からだとわかったら、電話に出ないのだけれど・・・その時は子機の真後ろにいたものだから、反射的に受話器を取った。 子供の誕生日の前に電話がかかってくるのだが、誰の誕生日なのかいつなのか、だいたいしか覚えていない。 名前も覚えていないし、たぶん何歳かも知らないだろう。 母は認知症ではない・・・自分のことにしか興味がないのだ。 二男の誕生日が7月2日であることを伝えた。 母は「パパが死んだから、年金額が減って・・・そのままもらえると思ってたのに、随分違うわ~」と。 「そんなに大変なんやったら、お金なんて送っていらんで」と言う私。 「いいえ。そんなつもりで言ったんとちゃう。」 そりゃそうでしょう。 でも孫の名前も齢も誕生日も覚えてなくて、儀礼的にお金だけ送ってくるってのが私はイヤだ。 ダルそうな声で母はしゃべりまくった。 今、私が話を聞いてあげられる状態かどうかはお構いなしに。 とにかく母の話題は飼い犬のこと。 30分ほどいかに飼い犬が弱ったか、義兄になつかないか、話しまくってとぎれたところで。 「あのさ。犬の話もええけど、孫のこととか興味ないの? 私はね、障害児カシラに3人の息子を育てて、めっちゃ大変やねん。ママが想像する100倍は大変やと思うで。 昔からそうやけど、自分のことばかりじゃなくて、こちらのことを聞くのが礼儀とちゃうか?話は終わり?ほな、またね。」 と電話を切った。 ウツ気味の母は、私と話してまた寝込んだかも知れない。 年老いた母の話くらい聞いてやれと思う方もいるだろう。 でも私はもうできない。 昔から自分のことにしか興味のない、母を助け続けた。 愛を受けて、受け容れられて共感されてたら、年老いて独り暮らしの母の話も喜んで聞いてあげられるのかも知れないが、私にはできない。 最後の一言。 自分なりに「よう言えた」と思う。 私の心の芯にある怒りは母に対するもの。 これ以上母を受け入れ続けられない。 冷たい娘だと言われても、やっぱり私は自分の思いをきちんと母に伝えないことには、母との関係を修復できないんだな~と思った。 母に対して表面的に優しくすることさえ、私は自分の生活が崩れるほどにダメージが大きい。 自分が意識している以上に、母に対する怒りは強い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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