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カテゴリ:海外文庫
ストーリーは、5年前に辞めた検屍局から協力の要請を受けたスカーペッタは、自身の判断にも、ベントン・ウェズリーと姪ルーシーの忠告にも反して、14歳の少女の死をめぐる事件の顧問病理学者としてヴァージニアに戻ることにする。ピート・マリーノとともに古巣を訪ねると、馴染みのモルグや部署はすっかり様変わりし、スカーペッタの手腕を頼みにしているはずの新しい検屍局長からは、なぜか侮蔑的な扱いを受ける。だが相変わらずプロ意識の強いスカーペッタは、さっそく証拠を洗い直し、くだんの少女が何者かに殺されたことを突き止める。さらに彼女はある痕跡を発見するのだが、同じ痕跡が別の事故の犠牲者の遺体から、またルーシーの同僚が襲われた現場からも見つかった。それは単なる捜査上の謎ではなく、スカーペッタのごく身近な人々を誰かが狙っている可能性を示すものだった
かなりネタバレ日記になってます。 このシリーズが好きでまだ読んでない人は読まないで下さい。 前作【黒蠅】から思ってたのですが、このシリーズが大きな分岐点を迎えてます。 この検死官シリーズが開始された当初は凶悪犯罪にケイ・スカーペッタが挑むってイメージがあったけど、最近のシリーズはケイよりも周りの人間にスポットが当たってるイメージがあります。 今回の【痕跡】ではマリーノが久しぶりに活躍するのはファンとしてムチャクチャ嬉しいです。その反面やっぱりベントンの事では不満が残ります。【業火】での事件であのまま亡くなっていた方が絶対に良かったと思います。そういえばこの【業火】あたりからちょっと現実離れしてきましたね。 今作では今までのような凶悪犯とケイの闘いは描かれていません。上下巻に分かれるほどの内容ではなかったと思います。ひっぱるだけひっぱってこんなラストはどうなんでしょう? 1作目からのファンとしてはちょっとガッカリしました。それとルーシーやベントンの目線で話すようになったけど、このシリーズはケイの目線で話すのが面白いのです。だから次作からはケイの目線で話すシリーズ当初に戻ってほしいです。 評価★★☆☆☆(2.6点) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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