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カテゴリ:海外文庫
ストーリーは、〈死〉は泥酔した男を嫌悪の目で見下ろし、火のついた煙草を屑入れに落とした。
裁きの業火が燃えさかる。これを正義と言わずして、何を正義と言うのだろう……。 過失による焼死事故から数カ月、警察官メラニーは一連の死亡事故に共通項を見いだした。 すべての被害者は暴力男だったのだ。 神を気取った殺人犯は“闇の天使”と名付けられた。 過酷な捜査の果てに、メラニーを襲う衝撃の事実とは? この本で初めてエリカ・スピンドラーを読みました。 最初の1ページを読んだら止まらなくなってしまって寝不足の日が続きました。それぐらい面白い作品です。 とにかく伏線が見事です。驚愕のラストをむかえた時に、あの時のあの事がこうなるのか!って思わず唸ってしまいました。 本書のテーマになってるのが暴力を振るう夫への対応です。 闇の天使がそんな夫達を抹殺していきます。 抹殺されて残された妻達の言動などから夫が殺されて良かったって思ってる節があります。 司法制度の限界が問題になるけど、だからと言って仕事人のように法を無視して殺してはいけない気持ちと、あんな夫やから殺されて当然って気持ちがあります。そういう意味でも考えさせられる作品でした。 かなり面白かったのでスピンドラーのサスペンスを読み漁る事にします。 評価★★★★☆(3.8) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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