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カテゴリ:海外文庫
ストーリーは、プレシャス・ラモツエ―ボツワナでただひとりの女探偵。34歳、かなり太め。バツイチ。ひとよんで「サバンナのミス・マープル」。実家を切り盛りしていたラモツエだが、父の死後、遺産の牛を売り、首都ハボローネで探偵社を開いた。のどかなこの地で探偵業は成り立つのかと思いきや、意外や意外、依頼は浮気の調査から失踪人探しまでひっきりなし。鰐や蛇と格闘しなければならないことだってあるが、それでもアフリカの大地をこよなく愛するラモツエは、きょうも手がかりを求めてサバンナを疾走する。持ち前の洞察力と行動力でよろず解決となるか…。
久しぶりに★5つの小説に出会いました。 本作には大掛かりな仕掛けや、息詰まるアクション・シーンや意外な結末はないんです。 いわゆるコージーミステリーってやつです。 アフリカの大自然を背景に素朴な登場人物たちの織りなす日常の物語が面白いです。 アフリカならではの事件などもあり、ラモツエの人生経験が事件を解決へと導いていきます。 サバンナのミス・マープル!この言葉に胸を踊らされてこの本を購入しました。 ミス・マープルとは微妙に違うけど面白さなら間違いなくプレシャス・ラモツエの方が上です。 ラモツエのキャラクターもすごく親しみが沸きます。 やさしさの中にも毅然と犯人を追い詰めていく姿にメチャクチャ共感出来ました。 凄く心地のいい一冊です。 現在日本ではまだ2冊しか発売されてないのですが、本国では5冊目まで発売されてるので続編が翻訳される日が今から待ち遠しいです。 評価★★★★★(満点) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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