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カテゴリ:海外文庫
【上巻】
ストーリーは、人はなぜ殺すのか。その答えを探すため、元FBI心理分析官ベントンは、収監中の殺人犯と対峙していた。面談のなかで未解決事件の手がかりを得た彼に、惨殺死体発見の知らせが届く。遺体にべたべたと残された赤い手形は何を意味するのか? ベントンは助言を得るべく、恋人の検屍官スカーペッタに連絡をとる。 スカーペッタがバージニアの州都リッチモンドで検屍局長をしてた頃と今現在、姪のルーシーが主宰する私的捜査機関で全米法医学アカデミーのスタッフとして働くスカーペッタの環境の変化に驚かされます。 【黒蠅】あたりから凄まじい勢いで変化を遂げてるこのシリーズですが、この変化を受け入れられない人も多いと思います。 特にスカーペッタの一人称で書かれていたのが三人称になったのが違和感がありました。 これはコーンウェルが犯人側の心理を描きたかったのかなと思った。 前作の【痕跡】には物足りなさを感じたから【神の手】にもかなりの不安がありました。 あれだけまとまりのあったスカーペッタの周辺の登場人物の関係もギクシャクしています。 これまたあまりにも急な展開でちょっと疑問に思う。 上巻を読む限りでは色々な伏線を散りばめてるのが分かります。 これが下巻で結ばれた時に凄い展開になってるはず。 ちょっと文句を言うならば登場人物が多すぎて名前を把握するのに時間がかかります。 さぁ~期待して下巻を読み始めます。 【下巻】 ストーリーは、被害女性の体内で発見された薬莢(やっきょう)から、凶器は2年前に警察が別の事件で押収した銃であることが分かる。新たな殺人が起こり、捜査が進展しない一方で、スカーペッタとベントンの信頼関係に重大な危機が。固い絆を引き裂く"許されざる裏切り"とは何か!驚愕必至、予測不能の最終章ですべてが明かされる! 上巻で色々な伏線が散りばめられてたけど、下巻ではそれがあまり生かされてなかったです。 それなら上下巻に分ける必要もなかったと思う。 期待してただけに裏切られた気分です。 色々な意味で都合のいい所だけを付け足して本にしたって感じがしました。 読んでても唐突すぎる事があるので、どうしても感情移入は出来なかったです。 それとスカーペッタも魅力がなくなってきてます。 なんか普通の検死官みたいで、このシリーズのファンは寂しいですよね。 ルーシーの告白など、次巻に繋がるような展開はあるけど読む意欲がわくか心配です。 いったいこのシリーズは、どこに行こうとしてるのでしょうか? 評価★★☆☆☆(2.3) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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