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カテゴリ:海外文庫
ストーリーは、雨に濡れた場末の路上に横たわる女は、無残にも喉を切り裂かれていた。彼女の名前はシシリー・タワーズ。高名な検事だった。 なぜ彼女は深夜にこんな物騒な地域を訪れたのだろう? ニューヨーク市警の女警部補イヴはそういぶかった。だが、やがて同様の手口でひとりの女優が殺害され、イヴの疑問は苦悩へと変わった。ふたりの被害者の共通点は、世間に名が知れていることと、大富豪ロークと付き合いがあることだけだったのだ……。 イブ&ローク・シリーズ第2弾! 前作の【この悪夢が消えるまで】を読んでこのシリーズの虜になってしまいました。 ノーラ・ロバーツがJ.D. ロブ名義でやりたかった事の一つに、シリーズを通して登場人物を発展させる事を挙げてたけど、その言葉どおりイヴ個人の成長やイブとロークの関係、さらに脇を固める個性的な登場人物達の成長や進歩がみえます。 特にイブとロークの関係は育ってきた環境の違いから、喧嘩もするけどその度にお互いを理解して関係が進歩してると思う。 近未来がこの小説の舞台やけど、警察の捜査の基本は同じなんですね。 犯人の足跡や痕跡を辿るために現場に戻って再捜査したり、聞き込みを続けたり地道な捜査を進めて犯人に近づいていきます。 近未来やからと言ってロボットに頼ったりせずに、イブという人間が地道に捜査する事によって読んでいる人も親近感を覚えるんでしょうね。 こらから長い付き合いになりそうなこのシリーズ! イヴとロークの関係や執事のサマーセット、さらにはイヴの親友メイヴィスなどがどう変化していくのか楽しみです。 次はいったいどういう展開になるのか、予想もつかないシリーズなので図書館で予約した3作目を読むのが待ち遠しいです。 評価(4.2) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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