映画と小説の保管庫

２００５年　　イギリス　　
ジョニー・デップ　　ヘレナ・ボナム＝カーター　　エミリー・ワトソン　　

ストーリーは、19世紀ヨーロッパのとある小さな村。ビクトリアとの結婚を間近に控えた青年ビクターは、ある日森の中で地面から突き出ている人の指のような棒きれを発見する。彼は本番の練習のつもりでその棒に結婚指輪をはめ、誓いの言葉を述べるのだった。ところがそれは本物の人骨で、突然地面から花嫁衣装を着た白骨化した女性が現われるのだった。彼女はこの世に未練を残し亡くなった花嫁で、ビクターの言葉を真に受けて、死者の世界から舞い戻ってきてしまったのだった。そして恐れおののくビクターを強引に死者の世界へと連れ去ってしまうのだったが…。

【ナイトメア・ビフォア・クリスマス】や【ジャイアント・ピーチ】では制作にまわってたティム・バートンが監督したのがこの映画！
元ネタはロシア民話らしいけど、その民話をティム・バートン色の強いダークファンタジーに作り上げてます。

相変わらずキャラクターが特徴があっていいですね。
【ナイトメア～】の時のジャックが一番お気に入りやけど、この映画では犬のスクラップスが良かったです。
ちょっとグッズが欲しくなるような可愛さでした。
死後の世界の色と生の世界の色のコントラストが凄く面白かった。
死後の世界の方が明るくて楽しそうな色やったのに、生の世界は暗くてどんよりしてました。
この逆転の発想が凄いって思った。

結婚式で交わす愛の言葉に「死が２人を別つまで」ってあるでしょう。
この言葉が映画の中では本当に意味を持ってきましたね。
死者にはこの言葉があてはまらない･･･。
ならば新郎を殺してしまえば･･･。
こういう展開やから、まさか最後に感動させられるとは思ってなかったです。
このラストシーンは本当にいいですよね。
あの蝶が飛んでいくシーンは最高です。

この映画の評価を観ると、よくティム・バートンらしさが出せてない映画って書いてあるけど、あつぼうはティム・バートンの世界観に浸れる映画やと思いましたよ。

評価（3.6）