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カテゴリ:海外文庫
ストーリーは、ニューヨーク郊外で著作権代理事務所を営むジェーンは38歳、2年前に最愛の夫を亡くし、今は9歳になる生意気盛りの息子ニックと、メスの三毛猫ウィンキーと暮らしている。作家たちのわがままと請求書の山だけで毎日てんてこまいなのに、息子のベビーシッター、マーリーンが忽然と姿を消してしまったから、さあ大変。親友の娘であるマーリーンをそのまま放っておけず、ジェーンは彼女の行方を追うが、美しい外見とはかけ離れたマーリーンの意外な素顔と不可解な行動が明らかになるにつれ、事態はだんだんあぶない方向に。 最近このコージーミステリーっていうジャンルにハマッてます。 代表的なものにはジョアン・フルークのお菓子探偵ハンナシリーズがあります。 本作では主人公は三毛猫のウィンキーっぽくなってますが、実際は著作権エージェントのジェーンが主人公。 三毛猫のウィンキーは最後に少し活躍する程度なんですよ。 だから赤川次郎の三毛猫シリーズとは全く違った作品になってます。 ジェーンはタフなシングルマザーで著作権エージェント。 息子の幸せを第一に考えつつも仕事に追われ、さらに息子のベビーシッターのマーリンの失踪も重なり大変な事に・・・。 失踪したマーリーンの事を毛嫌いするがために、彼女の事を理解しようとしなかった自分を叱咤しつつ彼女の行方を追います。 しかしマーリーンの知られざる行動はジェーンの想像の範疇をこえてます。 危険をかえりみずマーリーンを探すジェーンを助けるのがジェーンの助手のダニエルと新しいベビーシッターのフローレンス。 この2人の存在がこの本をさらに面白くしてます。 ラストは驚愕の事実が明らかになります。 いったいマーリーンはどこに? そしてジェーンの素人探偵としての初任務の結果は? 息のながいシリーズになってほしい作品です。 評価(3.9) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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