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カテゴリ:海外文庫
ストーリーは、FBI特別捜査官のマギーは、6ヶ月前に連続殺人犯のスタッキーの罠にはまり恐怖の時を過ごした。そして、それ以来悪夢に悩まされ続けている。1度は逮捕されたスタッキーが1ヵ月後に看守を2人殺し脱獄すると、マギーのスタッキーに対する執着を知っている上司は彼女を現場の業務からはずした。そして、私生活でも冷え切った関係になっていた夫と別居をし、離婚の準備が勧められていた。 そんな時、ピザ店で働く若い女性が殺害された。見事な腕前で摘出された内臓のオブジェは、5カ月前に脱獄した殺人鬼スタッキーの犯行を匂わせていた。さらに事件当日、被害者が捜査官マギーの自宅にピザを配達していたことが確認される。前回の逮捕劇で悪夢を経験したマギーを、再び恐怖のゲームへと誘う挑戦状のつもりなのか―FBI内に緊張が走る。そして、またしてもマギーと接触したひとりの女性が行方を絶った。 最近シリーズものなどを読む機会が増えたけど、その中でもこのFBI特別捜査官マギー・オデールが活躍する本シリーズはかなりのオススメです! 今作は「善」と「悪」の境界線というものがテーマになってます。 前作【悪魔の眼】から謎も本作で明らかになっていきます。 前作の最後に起こったスタッキーの脱獄から話は始まります。 自分と接触した人間が惨殺されて、宿敵スタッキーに執拗に追い詰められ拳銃を一時も手放せない状態が続きます。 精神的にも追い詰められたマギーが、なによりも恐れるのはスタッキーの眉間を拳銃で撃ち抜く事を夢想してしまう自分自身やったと思います。 心からスタッキーを殺したいと思う事は「悪」の側にいてる事なのかと苦悩する姿が痛々しいです。 こういうところが普通のミステリーと違って生々しくて好感の持てるところです。 検事補になったニックとの関係は相変わらず歯痒いです。 マギーの離婚が成立してないので2人の関係にはイライラさせられます(笑)。 次作ではもっともっと接近して欲しいと願ってます。 前作以上にマギーの弱さが垣間見れます。 今、ミステリーを読みたい人には是非オススメしたいシリーズです。 評価(4.2) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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