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2006年12月26日
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カテゴリ:邦画


2005年  日本  
オダギリジョー  柴咲コウ  田中泯  西島秀俊  青山吉良  柳澤愼一  

ストーリーは、ある雨の日、塗装会社で事務員として働く24歳の女性、吉田沙織のもとに一人の若い男性が訪ねてくる。岸本春彦と名乗るその男性は、沙織が幼いときに家を出ていった父、照雄の現在の恋人だという。有名なゲイバー“卑弥呼”の二代目を継ぎ成功した照雄は、その後店を畳んでゲイのための老人ホーム“メゾン・ド・ヒミコ”を建て、運営していた。春彦は、その父が癌で死期が近いことを沙織に伝え、ホームを手伝わないかと誘う。自分と母を捨てた父を許すことができない沙織だったが、破格の日給と遺産の話しに心動かされ、ついにはホームへとやって来る…。  

ゲイをテーマにした映画って重たい雰囲気の映画が多いけど、この映画は明るくて優しい雰囲気に包まれた映画になってました。
なによりも老人ホームにいてるゲイの人達が個性的で明るいのでこの手の映画が苦手な人でも観れると思います。
ゲイという部分よりもゲイを一人の人間として描いていたのには好感が持てました。
人間十人十色やから自分達と違う性癖を持ってる人もいてるんですよね。
映画の中でも心の狭い人達からの差別などあるけど、ゲイの人を表面的だけでとらえて内面を見ようとしないから差別をするんでしょうね。
人間って自分と違う事をする人には構えてしまう事があるけど、これもその一種かな?
自分達のスタイルで生きていきたいけど、世間がそれを許さないんですよね。
昔にくらべたらゲイの人達も住みやすい世の中になったとは思うけど、それでもまだまだですね。

最初はゲイの人達を偏見の目で見てしまってた沙織が、ゲイの人達の人柄に触れていくうちに心が動かされていきます。
自分の夢のために家族を捨てた父親を許せるのか問題になっていくけど、ゲイの父親を許せない気持ちと癌で死んでいく父親を理解しようという気持ちの間で葛藤する沙織を演じた柴咲コウの演技って素晴らしかったです。
ほとんどノーメイクで演じてたのにはビックリしました。
されに猫背やったし今までの柴咲コウとは別人のようでした。
オダギリジョーの演技も痛々しくさらに美しかったです。
いかにもゲイの女方って感じでした。
思うように行かないときにみせる怒りなども迫力があってよかったですよ。

性格ブスの女がゲイの人たちの優しさに触れて変化していくって王道パターンのようやけど、淡々とした中にも繊細な美しさがあって不思議な余韻が残る映画でした。

評価おとめ座おとめ座おとめ座(3.3)





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最終更新日  2006年12月26日 23時42分13秒
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