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テーマ:DVD映画鑑賞(14217)
カテゴリ:邦画
2006年 日本 織田裕二 柴咲コウ 佐々木蔵之介 石坂浩二 紺野まひる ストーリーは、K県庁のキャリア公務員、野村聡。プライドが高く、組織の中でいかに出世するかが人生の目的のすべてという極端な上昇志向の持ち主。ある時彼は、県政の目玉プログラムである民間企業との人事交流研修のメンバーに選出される。ところが、派遣されたのは田舎の三流スーパー“満天堂”。しかも、野村の教育係となった二宮あきは自分より年下のパート店員。それでも出世のためと意気込む野村だったが、書類とマニュアル優先の仕事しか知らない野村はまるで役に立たず、現場主義で実戦派の二宮ともことごとく衝突してしまうのだった。 「官」と「民」の意識の違いを分かりやすく描いた秀作です。 実際にはかなり無理のある設定やけど、エリート公務員とスーパーのアルバイト店員という全く立場の違う2人が出会う事によって変化していく過程が凄く面白かったです。 立場は違ってもお互い問題を抱えてるんですよね。 あつぼうの知り合いの公務員に、ここまでマニュアル通りに動くエリートはいてないです(笑)。 マニュアル通りにしか動けないって寂しい事ですよね。 全く自分らしさもなくマニュアル通りに答えるって最低です。 それは市民にも失礼やしそこまでして出世したいかって思いましたよ。 映画とはいえこういう公務員は多々いてるはず。 特に上層部にいけばいくほど出世欲の固まりみたいな公務員が多いはず。 映画の中でも知事などが「前向きに検討します」って発言するけど、結局は検討するだけなんですよね。 こういうのってその場しのぎの嘘って言うんでしょうね。 織田裕二ってどんな映画に出演しても熱いですよね。 最初はクールでマニュアル通りにしか動けない公務員を演じてるけど、後半は権力に立ち向かっていこうとする熱血漢を演じてます。 まぁ~このギャップが素晴らしいけど、クールに演じてても熱く感じてしまうのはなぜ? 相手役の柴咲コウは演技は凄く自然で巧いんやけど、どの映画を観てもワンパターンなキャラなのが気になります。 県政と民間の意識の違いが凄く分かる映画です。 この映画では談合や癒着など民間が目の届かないところでおこなわれてるけど、そういう部分もリアルでいいですよ。 スーパーでのシーンは本物のスーパーを使って撮影されてるので臨場感がありました。 この映画って公務員の人やスーパーの店員、さらに会社員など観る人によって全然感想が変わってきそうです。 あつぼうは公務員の立場で見たけど、公務員の嫌なところがいっぱいありましたよ。 あつぼうも公務員なんでこの映画にはちょっと興味があったんですよ。 いつもテレビで公務員を批判してる人がいてるけど、確かに上層部はこの映画のように自分達の事しか考えず税金を湯水のように使う人達がいてると思う。 特に今の○○市長などはこの映画の上層部とよく似ています。 彼は大阪市がこれだけ莫大な借金を抱える事になった3セク問題に深く関わってたのに、改革って言葉を前面に出して一般職員の給料などをカットしつづけてます。 たしかに親会社が不振なら給料カットは仕方ないのですが、その前にする事があると思うんですよ。 特に3セクなどは売却するかしないと、いつまでたっても借金を産みつづけていきますからね。 すぐに結果の出る一般職員の給料カットは一番やりやすいし、市民へのアピールにもなるからいいけど市会議員の数を減らしたり、公共工事を減らしたりもっともっとする事があるはず。 うわべだけの改革って意味がないと思うけどなぁ~。 って映画に関係ない事を熱弁してしまいました(笑)。 評価(3.7) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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