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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:邦画
2004年 日本 役所広司 薬師丸ひろ子 柄本明 鶴見辰吾 杉田かおる 豊川悦司 ストーリーは、ある日、中学受験を控えた子どもを持つ3家族が塾の講師を招き、湖畔の別荘で一緒に勉強合宿を開くことに。家族とは別居中の並木俊介も、中学受験には疑問を持ちつつも、妻・美菜子と娘のためとこの合宿に参加した。そして講師・津久見の指導のもと、子どもの勉強や面接の訓練などに打ち込む3家族。そんな時、俊介の仕事仲間で愛人でもある英里子が突然別荘にやって来る。困惑する俊介。やがてその夜、俊介は別荘のリビングで英里子の死体を発見する。美菜子が犯行を告白する中、スキャンダルを恐れた他の親たちは事件の隠蔽に取り掛かるのだった…。 人気作家・東野圭吾のベストセラー小説『レイクサイド』を「EUREKA」の青山真治監督が映画化したミステリー・サスペンス。 自分や子供達を守ろうとするために英里子の死体を隠蔽するところは、凄くリアルで怖かったです。 子供の将来を守るためなら、どこまでも暴走する親の気持ちも分からないではないけど、凄く後味が悪かったです。 警察に届けようとする俊介をみんなで説得するんですが、その説得の仕方がいやらしいんですよ。 「殺人者の子供と呼ばれたらどうする?」とか「施設に入れなければ」ってネチネチと説得します。 もうこの時点で、みんな罪もない女の人が殺されたって事よりも子供達の将来を心配してるんですよ。 それでみんなの出した結論が英里子の死体を隠蔽する事。 歯型、指紋、顔など身元が割れるようなところは処理して隠蔽してしまえば身元不明死体になるって事ですね。 この死体を処理してる時に3人の男達は色々な痕跡を残してしまいます。 ジッポやタバコの吸殻など、自分達がそこにいたって証拠を残してしまうんです。 しかもその証拠品がアップになるから、この証拠品から犯人が追いつめられていくんやって思ってたら全然関係なかった。 それやったらあの伏線はなんやってんやろって首をかしげてしまいました。 結局のところ愛人殺しの犯人探しがテーマのように思えるけど、実際は子供の受験戦争に力をいれすぎてる3家族の闇の部分を描いていると思う。 あまりにも加熱する受験戦争に警告してるのかな。 あつぼうは役所広司演じる俊介の教育方針と同じです。 進路は子供達に選ばせてあげたいし、遊ぶ時間まで削って勉強ばかりするってのはどうかなって思います。 勉強よりも大切な事もたくさんあると思うんですよ。 この映画を観て豊川悦司の演技が凄く下手くそにみえたんやけど、どうなんでしょう? あえてそういう風に役作りをしてるのか分からないけど、あまりにも棒読みセリフに失笑してしまいましたよ。 それとは反対に役所広司の演技は素晴らしかったです。 評価(2.7) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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