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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:アメリカ映画
2003年 アメリカ ショーン・ペン ナオミ・ワッツ ベネチオ・デル・トロ シャルロット・ゲンズブール ストーリーは、 余命一ヶ月と宣告され、心臓移植を待ちわびる大学教授のポール。それを知った妻は、彼が死ぬ前に子供が欲しいと申し出てくる。昔はヤクザな生活をしていた前科者のジャック。今は改心し信仰に篤く、クジで当たったトラックも神からの授かり物と信じ、貧しくも懸命に働きながら妻と2人の娘を養っている。かつてドラッグに溺れていたクリスティーナ。今ではその依存も絶ち、優しい夫と2人の娘と共に幸せに暮らしていた。そんな出会うはずのない3人の運命が、ある事故をきっかけに交わり、思いもよらぬ結末へと導かれていくのだった…。 人は死んだ時に21グラムだけ軽くなるっていう宣伝文句が凄くインパクトがあった映画です。 この21グラムって数字やけど、人の命の重さって考えると重いのか、それとも軽いのか簡単には答えが出せないです。 人それぞれ歩んできた道が違えば背負ってるものが違うのでどちらかとは決めれないですね。 この映画に関しては21グラムという数字は軽すぎるって思えるぐらい重い内容でした。 監督のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは【バベル】で今や話題の人やけど、【アモーレス・ペロス】の時もそうやったけど時間軸をずらしてパズルのように組み立てていく手法なんですよね。 この手法って好き嫌いがあると思うのですが、この監督の場合は最後にキッチリとパズルのピースが完成するので好きです。 誰でもこの手法が出来るわけではないですよね。 【メメント】やタランティーノの映画ではよく使われるけど、今のハリウッドではネコも杓子を時間軸をずらしたがりますね(笑)。 出会うはずのない3人が事故をきっかけに交差していくのですが、それぞれが抱えた苦悩が蜘蛛の巣のように絡まり誰もが逃れられない悲劇へと向かっていくみたいでした。 この重たいテーマだけに観終わった後も少し考えさせられましたよ。 あのラストは人によって受け止め方が違うでしょうね。 あつぼうは少しでも救われるようにプラス思考的な受け止め方をしたけどね。 主役3人の演技はどれも素晴らしいのですが、あつぼうが一番素晴らしいと思ったのはナオミ・ワッツ。 愛する家族が一瞬にして事故で亡くなってしまうって想像を絶する事やったけど、彼女の泣き崩れるシーンは、これは決して他人事ではないんやって思いましたよ。 今まで愛する人や子供が亡くなる映画って色々あったけど、この映画ほど痛みが伝わってくるのはなかったです。 子供を持つ親として彼女の気持ちは切ないほど分かります。 それぐらいナオミ・ワッツの演技には鬼気迫るものがありました。 そうそう主役3人だけに注目されてる映画やけど、シャルロット・ゲンズブールが出演してるのは嬉しかったです。 【なまいきシャルロット】の彼女が凄く好きやったんですよ。 評価(3.5) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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