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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:アメリカ映画
2005年 アメリカ マイケル・ピット ルーカス・ハース アーシア・アルジェント ストーリーは、みすぼらしい姿の若者がひとり森の中を彷徨っている。彼はカリスマ的な人気を誇るロック・アーティスト、ブレイク。麻薬のリハビリ施設を脱走した彼は、そのまま森の中で野宿し、翌朝森の中にひっそりと立つ廃屋のような屋敷に辿り着く。そこは彼の別荘。その中には彼の取り巻き連中が常に居候していた。業界関係者や家族がブレイクの行方を探し正気に戻らせようと奔走する中、取り巻きたちは淡々と彼を放っておくばかり。こうして、誰もがブレイクの心の叫びに耳を傾けることなく、ただ終末へと向かっていくのだった…。 人気絶頂の中、自ら命を絶った“ニルヴァーナ”のカート・コバーンの死に衝撃を受けたガス・ヴァン・サント監督が、その悲劇に到るまでの彼の心境に思いを巡らせて撮り上げたドラマ。 この映画ってカート・コバーンのファンでないと理解しにくい作りになってます。 あまりにも説明不足で監督がこれぐらい知ってて当たり前って解釈で作った感じがします。 そんなもんファンやなかったら状況を理解出来へんでってツッコミを入れたくなりました。 それは冒頭の森の中を彷徨うシーンからして意味不明になってしまいます。 なんせカート・コバーンの大ファンで【ニルヴァーナ】のアルバムを聴きまくってた、あつぼうが戸惑うぐらいですからね。 ファンやからこそ文句を言いたいのですが、いかにもカート・コバーンが自殺する前の2日間を描いてるように思わせてるけど、しょせんはガス・ヴァン・サントの想像の域を脱してないです。 色々な人から話を聞いて最後の2日間を彼なりに編集したんやろうけど最後の自殺に至るまでの経緯が浅はかで本当のカート・コバーンの苦悩が全然伝わってこなかったです。 天才ゆえの孤独感ってのは淡々とした映像からヒシヒシと伝わってきたけど、何が彼をそこまで追いつめていくのかが描かれてないので麻薬中毒者の自殺映画になってしまってました。 カート・コバーンのファンとして凄く残念です。 この監督【エレファント】で絶賛されたから同じような手法で【ラストデイズ】を撮ったのが裏目に出ましたよ。 どうせなら自殺した時に付き合ってたコートニー・ラヴなどの証言などが入ってた方がドキュメンタリータッチで面白かったと思う。 いくら架空のバンドと主人公を作っても、これはカート・コバーンの話やって宣伝してるから誰もがカート・コバーンの最後の2日間を観れると思いますよね。 もうその期待感がおもっきり肩透かしされる映画でした。 主人公を演じたマイケル・ピットはカート・コバーンのよく似てましたよ。 【ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ】やこの映画でも演技力は凄いって思いました。 ジャケットの顔がそうなんですが、ほんとソックリです。 しつこいけど、このジャケットを見たらカート・コバーンの話やって思うっちゅうねん(笑)。 評価(1.8) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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